マレーシアのアンソニー・ローク運輸相は、シンガポールとマレーシアを結ぶ高速輸送システム(RTS)プロジェクトについて、2020年4月までにシンガポール側との協定を締結できるよう全力を尽くしていることを明らかにした。
ローク運輸相はシンガポールを訪れ、担当者と「有意義な話し合いを行った」とし、両国とも今年4月までに締結を行えるよう努力していくことを確認したという。
RTSプロジェクトについては、2018年のマレーシアの政権交代による債務削減計画に伴い、一時中断されていた。
当プロジェクトは、ジョホール・バルとシンガポールを結ぶ2つの橋「コーズウェイ(Causeway)」と「セカンドリンク(Second Link)」の慢性的な渋滞を解消することを目的としており、完成すればシンガポールのウッドランズ(Woodlands)とジョホール・バルのブキチャガー(Bukit Chagar)間の4kmが結ばれることになり、1時間当たり1万人の乗客を運ぶことが可能となる。
当初は2024年の完成を目指していたが、2025年以降にずれこむと見られている。
ローク運輸相は、2020年4月までの期間を「実施段階」と位置づけ、プロジェクトを進めていきたい考えだという。
費用については、当初の計画から36%圧縮し、31億6,000万リンギ(約853億円)とすることで事業を継続すると発表されている。
【参照】Anthony Loke: Singapore And Malaysia To Conclude RTS Link Project By April 2020
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