トルコやジョージアなどと国境を接するコーカサス地方の小国アルメニア。あまり馴染みのない国かもしれないが、少しずつしかし確実にアクセスしやすい国へと変わりつつある。

昨年アイルランドのライアンエアー(Ryanair)とハンガリーのウィズエアー(Wizz Air)が、アルメニアの2つの主要空港への新規乗り入れを発表した。

昨年12月、ウィズエアーは今年4月より、ヨーロッパとアルメニアの首都エレバンを結ぶ定期便2便の就航させることを発表した。リトアニアの首都ヴィルニアスとオーストリアの首都ウィーンからエレバンのズバルトノッツ(Zvartnots)国際空港へ、週2便が運航される予定である。

アルメニアのニコル・パシニャン(Nikol Pashinyan)首相は、「主要な開発」と位置づけ、2020年の観光客増加につながることを期待していると話す。

アルメニアは、観光産業に力を入れており、観光客数は2018年の165万人から2019年は初めて200万人に達するなど、着実な伸びを見せている。しかし隣国ジョージアの観光客数900万人と比較すると、その数はまだまだ少なく伸びしろがあると言えるだろう。(ジョージア-ロシアについては関係が悪化しており、2国間の直行便は一時的に停止されている。)

ライアンエアーは昨年10月、エレバンとイタリア・ミラノ、ローマを結ぶ便を今年1月から就航させることを発表し、さらにドイツ・ベルリン、ギリシャ・テッサロニキとエレバン間、ギリシャ・アテネ、ドイツ・メミンゲンとアルメニア第二の都市ギュムリを結ぶ4本の便についても発表されている。

アルメニアは、数多くの国際的出版物で「2020年おすすめの観光地」として取り上げられており、ロンドンの「イブニング・スタンダード紙(the London Evening Standard)」でも「コーカサスの宝石」と称されている。時期的には夏がベストシーズンだといい、素晴らしい自然、美しい教会や修道院などが堪能できる。新しい観光地として今後ますます人気が高まるであろう。


【参照】Armenia is suddenly a hot property for low-cost airlines

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セカイプロパティ編集部
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