現在エジプトの新行政首都(*1)にて建設中の「アイコニック・タワー(Iconic Tower)」。中国企業が参画している建設工事は順調に進んでおり、現在金属部分の施工が進められているという。(*1:エジプトでは、首都カイロの人口増加に伴う交通渋滞や大気汚染などの問題を解消するため、カイロの東約45kmのエリアに首都機能を移転する計画が進められている。)

延べ24万㎡の敷地に立つ「アイコニック・タワー」は、地上385m・80階建てとなり、完成すればアフリカ大陸で一番高い建物となる。1973年以来、アフリカで一番高い建物は、地上223mの高さを誇る南アフリカ・ヨハネスブルグの「カールトン・センター(Carlton Centre)」であったが、その座を「アイコニック・タワー」に譲ることになる。

新首都においてはその他にも、1000カ所に上るモスク(アフリカ最大となる巨大モスクも含まれる)、600カ所を超す病院や教育施設、やセントラルパークの2倍の大きさとなる巨大な公園、4万室のホテルなど様々なプロジェクトが進められている。また都市基盤のIT化を行うエジプト初のスマート・シティになるという。住宅プロジェクトも数多く進められているが、価格は高額になると見られており、富裕層や公務員がターゲットとなるようだ。

過去に首都移転を行った国の中には、都市内外の分離と貧富の格差拡大が問題になった例もあり、エジプトにおいても同じ失敗が起こる可能性があると一部懸念する声も挙がっている。

政府の方針では、2020年6月末までに政府移転が完了する予定となっている。

【参照】New updates on Egypt's Iconic Tower, set to be the tallest in Africa

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セカイプロパティ編集部
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