将来のライフプラン実現に向けて、お金を管理しなければなりません。自身の収入・支出を把握しておかないと、ライフイベントごとに「お金が足りない」といった事態に陥る可能性があります。

そこで重要となるのが、マネープランです。今回の記事では、マネープランの概要や、マネープランの作り方などを紹介します。また、マネープランに欠かせない資産運用のポートフォリオ例も解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。

マネープランとは?

マネープランとは、子供の教育にかかる費用や、居住・投資用に不動産を購入する費用など、お金の見通しを立てることです。どれくらいの費用が発生するのかを早い段階からシミュレーションし、収入・支出のバランスを整えるのに役立ちます。「老後2000万円問題」が話題となるなかで、マネープランの重要性が高まっているのです。

ライフプランとの違い

マネープランと似た言葉に、「ライフプラン」が挙げられます。ライフプランとは、結婚や出産、不動産購入といった人生におけるイベントを計画することです。マネープランと大きな違いはなく、ライフイベントが起きるタイミングや、その時に必要になるお金を工面する際に用いられる言葉です。

マネープランを作るメリット

重要性が高まっているマネープランですが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。マネープランを作るメリットを紹介します。

早い段階で資産運用を始められる

マネープランを作ることで、早い段階から資産運用を始められます。日本経済の停滞や少子高齢化が進むなかで、会社から受け取る給与が上がりにくく、年金の受給年齢も引き上げられました。

このような状況において、マネープランを形成しておけば、「いつ」、「どれくらい」のお金が必要になるのかを準備できます。将来的に不透明な部分に対して、しっかりと計画することが安心した生活の実現につながります。

お金に対して余裕を持った生活を送れる

マネープランを作ると、お金に対して余裕を持った生活を送りやすくなります。ライフプランをもとにマネープランを作成した結果、仮に赤字であることが判明しても、家計が抱える問題点の改善につながるためです。

一般的に、将来に向けたお金の対策は、「収入を増やす」、「支出を減らす」、「資産運用を始める」、「資産を維持する」の4つだけです。お金の動きを早めに把握することで、余裕を持ちながら対策を行えます。

将来的なキャリア設計に役立つ

マネープランの作成は、将来的なキャリア設計にも役立ちます。終身雇用制度の崩壊が進む現在では、より一層これからのキャリアを考えなければなりません。

マネープランを作成した結果、さらにお金が必要となったと判断した場合、目標達成に向けてキャリアプランを考えるきっかけにつながります。スキルを磨いて新しいチャレンジをしたり、異なる環境でキャリアを築き上げたりするなど、理想とするキャリアの実現を期待できます。

マネープランの作り方

マネープランを作成する際には、いくつかのコツが必要です。以下で紹介するマネープランの作成手順に沿って、自分自身のマネープランを作ってみましょう。

時系列に収入と支出を計算する

マネープランを作成する際には、現在の収入と支出を計算することから始まります。サラリーマンであれば、税金や社会保険料などを除いた支給額を明確にし、1年間でどれくらいの収入を得ているのかを計算します。また、同時に、年間の支出についても、細かく明記し漏れがないようにしましょう。

現在の収入・支出を計算したあとは、時系列に今後の収入・支出を書き出します。このとき、毎年の昇給を想定して、段階的に増やしていくことも忘れないようにしてください。たとえば、現時点での年間収入額が500万円の場合、翌年の年間収入額を510万円、そして翌々年の年間収入額を520万円と想定額を記入します。

将来的に必要な資産・資金の額を考える

次に、将来的に必要な資産・資金を考えます。自身のライフプランと照らし合わせながら、どれくらいのお金が必要になるのかを計算します。具体的には、35歳で不動産を購入する予定であれば、費用の項目に不動産購入費を書き出していくような形です。

1点注意しておきたいのが、今後必要な資金に関しては、若干多めに見積もるようにします。というのも、不動産購入にかかる頭金を200万円と想定していたものの、実際には諸経費が必要となり、400万円かかってしまったということも起こり得ます。想定よりも費用がかさんでしまい、キャッシュフローが悪化しないように気をつけましょう。

ライフプランシミュレーションを行う

現在だけでなく、将来にわたる収入や支出を記入したあとは、ライフプランシミュレーションを行います。今後のライフイベントを想定して、収入・支出を細かく分析することが大切です。

具体的には、「結婚する年齢」、「子育てを始める年齢」、「旅行や趣味にかかるお金」、「不動産の購入」などをシミュレーションしていきます。いつ、どの段階で、どれくらいのお金が必要になるのかを具体的にイメージすることで、マネープランの正確性を高められます。

マネープラン実現に向けて資産運用を始める

マネープランの実現に向けて、資産運用を始めていきます。ライフプランシミュレーションを行った結果に基づいて、将来的にどれくらいの資産・資金を運用すれば足りるのかを計算し、運用する資産を決めます。

また、資金が必要となる時期から逆算し、いつから資産運用を始めるかも検討しましょう。たとえば、10年後にまとまった資金が必要な場合、不動産価格の上昇を狙って今のうちに物件を購入しておくこともおすすめです。投資商品ごとに利回りや運用年数などを把握したうえで、自身のライフプランに適した商品を選びましょう。

【年代別】マネープラン実現に向けた資産運用のポートフォリオ

【30代】資産運用のポートフォリオ

30代からマネープランを作成しておけば、老後に向けた資産を早めに準備できます。積立NISAやiDeCoといった長期的に運用可能な制度もあり、毎月コツコツと資産運用を始められます。貯蓄に余裕がある方や、副収入を確保しておきたい方は、国内・海外不動産も検討してみましょう。

【バランス型タイプ】

項目ポートフォリオに占める割合
国内・海外株式
20%
投資信託
30%
国内債券
15%
海外債券
10%
国内REIT
15%
海外REIT
10%

【積極型タイプ】

項目ポートフォリオに占める割合
国内・海外株式
30%
投資信託
15%
国内債券
10%
海外債券
5%
国内REIT
15%
海外REIT
10%
国内・海外不動産
15%(※1年間のローン支払い額を基に%表記をしています)

 【40代】資産運用のポートフォリオ

40代を迎えるにあたって、結婚、子育て、会社内での昇進、不動産購入といったライフイベントが発生することを考慮しながら、ポートフォリオを作成してみましょう。生活資金を確保しつつ、投資信託や国内債券など低リスクな商品を運用することで、将来に向けた資産づくりに役立ちます。また、自宅用の不動産だけでなく、投資目的で不動産を購入してみたい方は、比較的価格が安めのカンボジア不動産にも注目してみてください。

【バランス型タイプ】

項目ポートフォリオに占める割合
国内・海外株式
15%
投資信託
25%
国内債券
35%
海外債券
10%
国内REIT
10%
海外REIT
5%

【積極型タイプ】

項目ポートフォリオに占める割合
国内・海外株式
30%
投資信託
10%
国内債券
15%
海外債券
5%
国内REIT
10%
海外REIT
10%
国内・海外不動産
20%(※1年間のローン支払い額を基に%表記をしています)

【50代】資産運用のポートフォリオ

定年退職を目の前にして、老後のライフプランに合わせたポートフォリオを作成することが大切です。老後資金を確保しつつ、リスクが低い商品への投資を推奨します。退職後に安定した収入機会が欲しいという場合や、今後10年、20年先にまとまった収益を狙いたいという方は、国内・海外不動産にもチャレンジしてみてください。

項目ポートフォリオに占める割合
国内・海外株式
10%
投資信託
15%
国内債券
40%
海外債券
5%
国内REIT
5%
海外REIT
5%
国内・海外不動産
20%(※1年間のローン支払い額を基に%表記をしています)

【60代】資産運用のポートフォリオ

定年退職を迎える60代の資産運用は、資産を減らさないためのポートフォリオ作りを意識します。国内債券を中心に、リスクを抑えた運用を心がけてみてください。また、収入が途絶えてしまうことを想定して、無理のない範囲で国内・海外不動産への投資も考えてみましょう。

項目ポートフォリオに占める割合
国内・海外株式
5%
投資信託
10%
国内債券
50%
海外債券
5%
国内・海外REIT
5%
国内・海外不動産
25%(※1年間のローン支払い額を基に%表記をしています)

※将来的な運用成果を保証するものではありません。

まとめ

マネープランを立てることで、お金に対して余裕を持った生活を送りやすくなるほか、将来のキャリア設計に役立ちます。また、早い段階で資産運用を始めるきっかけにつながるので、今後のライフプラン実現に必要なお金を用意できます。

さまざまな資産運用方法があるなかで、現時点での年齢や、将来的な資産の目標などを設定し、最適なポートフォリオを作成してみてください。当社は、東南アジアをはじめとする海外不動産を取り扱っており、お客様のマネープラン、ライフプランに適した物件を紹介します。海外不動産投資にご興味がある方は、ぜひお問い合わせください。