「日本より物価の安い国で日本にいるより優雅に暮らしたい」そんな夢をお持ちの方におすすめなのが、タイの首都バンコクにある「サトーンエリア」です。世界的に有名な企業が数多くオフィスを構える高層ビルや、高級コンドミニアムが立ち並ぶ商業地区として発展してきたサトーンは、現在アートギャラリーや高級レストランなど大人が楽しめる街としての魅力に加え、生活に必要な各種施設が揃う暮らしやすい街としても認知度を高めています。そこで今回は、バンコク最注目エリア「サトーン」の魅力を詳しくお伝えします。

1 サトーンエリアってどんな所?

1-1 バンコクを代表する高層ビル「マハナコン」

近代化が進むサトーンエリア中でも存在感を放っているのが、BTSチョンノンシー駅直結の超高層ビル「マハナコン」です。地上77階、高さ314mのビル内には、リッツ・カールトンブランドのコンドミニアム「ザ・リッツ・カールトン・レジデンス」やホテル「ジ・エディション・バンコク」に加えて、高級ブティックや有名レストランなどが多数入居しています。2018年末に「ルーフトップバー」、2019年にはアコーグループによる「オリエント・エクスプレス・マハーナコン・バンコク」が完成するなど、2016年のオープンから発展を続けています。特におすすめなのが、展望台「マハナコン・スカイウォーク」から見るバンコクの夜景です。360度のパノラマビューで遮るものは何もなく、足もとのガラス床から街の明かりがきらめく風景は、都会ならではの美しさを感じさせます。

1-2 オシャレなカフェや高級レストラン、ハイクラスなホテルも充実

ポークヌードルスープや春巻きを売っている屋台に代表されるように、庶民的でホッとする雰囲気を併せ持つサトーンエリアには、ここ数年でオシャレなカフェや高級レストラン、ハイクラスなホテルが続々とオープンしています。なかでも注目なのがサトーン通りに堂々とそびえ立つ61階建てのホテル「バンヤンツリーバンコク」です。全室スイートタイプかつワンフロアーに客室は10室のみという、贅沢なプライベート空間を堪能できることに加えて、客室はすべて33階以上にあるため、すべての部屋からバンコクの町並みを眼下に見ることができるのです。サトーンエリアには、こうした高級ホテルが2000年以降数多く建設されています。それも日本の高級ホテルより安い価格で宿泊できるため、普段よりも少し贅沢な旅がしたい方にとっては絶好のエリアと言えるでしょう。

2 魅力的な観光スポットが目白押し 

2-1 有名寺院やちょっと変わったビルなどユニークな建造物

タイの首都バンコク市内でも有数の魅力的な観光スポットが、サトーンエリアには数多くあります。必ず見ておくべき代表格として挙げられるのが「ワット・ヤンナワー」。鮮やかな色合いが何層にも重なって、訪れた観光客の視線を釘付けにする屋根が特徴のバンコクを代表する仏教寺院です。チャオプラヤ川岸に位置する「ジャンク船」として有名な船形のこの寺院は、160年以上前にラマ3世が建造した由緒ある歴史的建造物。入場料は無料ですが寄付は任意となっています。もうひとつ見た目からして子どもが喜びそうなのがロボット・ビルです。姿形がレトロなロボットの姿をしているだけでも見ていて楽しいですが、タイの有名な建築家であるスメット・ジュムサイが、自身の息子が描いたロボットから着想を得て作ったというビルの誕生エピソードもなかなかユニーク。高層ビルや車の行き交う都心で心安らぐ建造物として、多くの人々から愛されています。確かに目、アンテナ、足など子どもが想像の世界で描いたようなロボットに見えますね。

2-2 アートギャラリーで目の保養をした後は多彩なグルメを堪能

「バンコク・シティシティ・ギャラリー」では、前途有望なタイのアーティストによるコンテンポラリーアートを鑑賞できます。絵画や彫刻、マルチメディアインスタレーションまで幅広い企画展が模様され、定期的に展示を入れ替えることで多くの人を楽しませてくれます。視覚で楽しんだ後は、味覚を使っておいしい料理を楽しみましょう。安くておいしい料理を求める方には、「チャン通り」の屋台がおすすめです。ダックヌードルスープ、タイ風ドーナツ(パ・トン・コ)など、タイの家庭料理を低価格で味わうことが出来ます。「屋台よりレストランがいい」という方には、「Blue Elephant(ブルー・エレファント)」、「Chef Man(シェフ・マン)」、「Il Bolognese(イル・ボロネーゼ)」といったカジュアルダイニングなレストランがおすすめです。

3 優雅な生活に相応しいコンドミニアムが続々とリリース

3-1 8000戸を超える高級住宅街

2009年頃から住宅開発が積極的に行われているサトーンエリアでは、8000戸以上のアパートやコンドミニアムなど高級住宅が立ち並ぶ街としても注目されています。2018年中頃から2019年6月までにリリースした開発プロジェクトの総額は、310億バーツ(約1,085億円)。2003年~2018年の15年間でサトーンエリアにおいてリリースされたコンドミニアムは、8,002件(総額400億バーツ)にも上り、そのほとんどが完売するほどの人気を博しています。平均価格は、1㎡当たり25万バーツ(約87万円)ほどを目安にしておくと良いでしょう。

3-2 冠水の被害が少ない珍しいエリア

東南アジアの多くの国や地域は、雨期になると多量の雨に悩まされることがあります。特に大都市であればあるほどその傾向は強く、タイの首都バンコクも例外ではありません。しかし、サトーンエリアは車がすれ違うぐらいの広い道路だと冠水している状況を見ることは稀です。こうした冠水の心配が少ないことも、外資系企業のオフィスが立ち並んでいることや中流階級以上の人が多数暮らしている理由のひとつです。またサトーンエリアには、病院、大学、小・中学校、ショッピングセンターといった生活に必要不可欠な施設が多くそろっており、地下鉄(MRT)や高架鉄道(BTS)とのアクセスの良さも相まって、安心して暮らせる便利な街として需要が高まっています。

3-3 サトーンエリアで注目のコンドミニアムを紹介

サトーンエリアで人気のコンドミニアムをいくつかご紹介します。最初にご紹介するのは、サトーン、ナラティワート通り沿いの高層コンドミニアム「RHYTHM Sathorn Narathiwas(リズム サトーン ナラティワート)」。1ベッドルーム、2ベッドルームともにコンパクトなサイズのため、単身、夫婦向けの物件です。次は、562部屋とサトーンエリア屈指の規模を誇る高層コンドミニアム「The Address Sathorn(ジ アドレス サトーン)」。1階と40階にプールとジムがあります。特に40階のプールは夜間にライトアップされバンコク都心部の高層ビル群を眺望しながら泳ぐことができます。シーロム通りへも徒歩圏内とアクセスも抜群です。最後におすすめするのが、「The Ritz-Carlton Residences Bangkok(リッツカールトン レジデンス バンコク)」。先ほどご紹介した「マハナコン」の23~73階に入居する高級コンドミニアムです。キッチンには大理石のアイランドカウンターがあり、冷蔵庫とレンジはビルトインタイプ。バスルームはすべて大理石張りと、まさに優雅な生活を絵に描いたような内装となっています。プール、ジム、子どもの遊び場、ヨガルーム、ビリヤード台・卓球台のあるゲームルーム、座席数12のプライベートシネマなど、共有設備も充実しています。

まとめ

庶民的な街から外資系企業が多く集まるビジネス街へと変貌を遂げたサトーンエリアは、今多くの外国人が住む高級住宅街へと大きな変化を見せています。最先端でありながら安心して生活できる暮らしやすさも兼ね備えた、ハイブリッドな近代的都市として今後の注目度はさらに増していくでしょう。日本よりもお金をかけずに、日本より優雅な暮らしを実現するなら、サトーンエリアを一度検討してみてはいかがでしょうか。

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