近場の海外旅行先として人気の台湾。日本より南に位置しているため気候も温暖で、食事も日本人の口に合うものが多いため移住する日本人が多くいます。台湾に移住を検討する際、こんなことを疑問に思うかもしれません。台湾に移住するメリットは?台湾では生活費はいくらくらいかかるの?外国人がビザを取得するのは簡単なの?そんな疑問に答えるため、今回は台湾に移住するメリットや生活費、ビザやおすすめエリアまで解説します。

1 台湾に移住する4つのメリット!

メリット1:東京から約3時間、定期便も多数就航

台湾は、東京から3時間程とアジアの中でも特に日本に近い国です。台湾と日本は互いに人気の旅行先であり、進出している企業も多いことから多くの定期便が日本各地から就航しています。航空会社や飛行機などの選択肢の多さは、一時帰国の際に感じるメリットの一つです。

メリット2:地下鉄・バスの初乗りが約50円~80円と安い交通費

レンタル自転車You bike(ubike)

交通費は地下鉄(MRT)、バス、鉄道、新幹線、タクシーなど日本よりも安くなっています。たとえば、台北の地下鉄(MRT)は切符現金購入で初乗りNT $20(約73円、2019年10月時点、以下同)、バスの初乗りNT $15(約55円)、タクシー初乗り1.25KmまでNT $70(約255円)といずれも日本より安いため気軽に利用できるでしょう。また、登録手続きをすればレンタル自転車を利用できます。台湾各地に設置された所定の駐輪場で乗り降り可能で、費用は台北では初乗り30分NT $5(約18円)です。

メリット3:夜には子連れも、女性1人で生活できる治安の良さ

夏は特に日中暑く室内で過ごすことが多いため、夜に子連れで歩いている人を多く見かけます。人気がない場所などに気を付ければ女性一人でも比較的安全に生活できます。夜市(ナイトマーケット)などの人混みではスリに注意したほうが良いでしょう。

メリット4:小籠包や餃子など食事がおいしく、日本のお店も多数進出

台湾居酒屋、熱炒(快炒)

台湾の食事で有名な小籠包、滷肉飯(そぼろご飯)など日本人の口に合うものが多く、高級店もありますが、現地の食堂を探せば安く食べることができます。また、日本から進出している飲食店が多く、とんこつラーメンの「一蘭」、回転すしチェーンの「スシロー」、とんかつ・かつ丼の「かつや」、牛丼チェーンの「すき家」など、日本の味が恋しくなった時の強い味方といえるでしょう。(進出店の情報は2019年11月時点)

2 台湾に移住すると生活費はいくらかかる?

台湾に移住すると生活費はどれくらいかかるのでしょうか。

台北市内で単身者の1か月の生活費を紹介します。台湾のワンルームタイプの物件の多くには、キッチンがついていません。

項目
費用
住居(家賃)
キッチンなし:6万円
キッチンあり:8万円
食費
3万円(自炊または食堂)
光熱費
5千円
通信費
4千円
交通費
5千円
その他・交際費
2万円
合計
約12万円~


3 台湾に移住するのに必要なビザは?

日本のパスポートで台湾にノービザで90日滞在可能です。また、年間の滞在日数制限はありません。台湾のビザは大きく2種類で停留ビザと居留ビザがあります。

3-1 停留ビザ

停留ビザには観光/商務/語学研修/交換留学(半年未満)/ワーキングホリデー/退職者ビザがあります。退職者ビザは55歳以上で申請可能です。180日のマルチ(数次)プル停留ビザが発給されますが、延長はできません。

3-2 居留ビザ

居留ビザには就労/家族呼び寄せ/留学半年以上(高校生・交換留学含む)/台湾籍の配偶者/未成年者/起業家ビザがあります。

・就労ビザ

ビザ取得の条件として、大学卒+就業予定の業務と関連する業務の経験が2年以上、月平均の給与がNT$47,971(約17万5千円)以上、があります。

ただし、台湾の大学を卒業した方、日本語教師の方の条件は緩くビザの取得は比較的容易です。

・起業家ビザ

台湾で会社を立ち上げることでビザを取得できます。

初年度は資本金NT$50万(約180万円)以上、2年目以降は収益NT$300万(約1千万円)など初年度と条件が異なります。

4 台湾移住のおすすめエリア

4-1 とにかく便利な台北

総統府

台湾一の都市で翡翠の白菜や豚の角煮が展示されている故宮博物院や中正紀念堂、士林夜市があります。住宅にかかる費用は高いですが、地下鉄(MRT)の路線が多く、台湾進出している日系の飲食店や日本人が開業しているお店が最も多く日本に劣らない食事が出来る便利なエリアです。

4-2 台北のベットタウン、新北

野柳

台北市をドーナツ状にぐるっと囲む様な都市で、有名観光地として九份や平溪線、野柳があります。台北市に隣接した板橋区、三重区、永和区、新店区などは地下鉄(MRT)通っており、家賃相場も下がるためベットタウンとして人気があります。

4-3 気候が良く家賃が安い、台中

高美湿地

台湾中部の都市で、台北など台湾北部に比べ雨が少なく空気が乾燥しているため1年を通して過ごしやすいです。交通もMRTが順次開通、バスがICカードで支払いの場合10Km以内無料です。家賃、食費共に台北市や新北市より安い傾向にあるため、生活費は抑えられるでしょう。

5 まとめ

この記事では台湾移住の魅力、生活にかかる費用、ビザ、おすすめのエリアについてご紹介いたしました。日本から近く、おいしい食事がある台湾には条件さえそろえば移住可能です。台湾への移住や投資を検討するにあたって、現在購入可能な物件や費用のシミュレーション、移住に必要な具体的な手続き、移住までのスケジュール、現地の日本人コミュニティなど、さらに詳しく知りたいという方は、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい