南半球に位置し、豊かな自然を有するニュージーランドは、近年は留学生が多く日本人にも馴染みのある国です。生活環境や治安も良好で、移民による人口増で不動産需要も高く、不動産価格は上昇を続けています。

ただし、2018年に法改正された不動産規制の影響で海外からの不動産投資環境は大きな変化を迎えています。そのためニュージーランド不動産投資を始めて検討する場合は、現地事情を把握できるセミナーで購入時の注意点などを学ぶと良いでしょう。

この記事では、ニュージーランド不動産のことがわかるセミナーをご紹介しますので、参考にしてみてください。

1 ニュージーランドの概要

ニュージーランドは南半球に位置し、日本の約4分の3の国土面積に人口は500万人足らずと、広々とした土地を有します。近年、人口増が続いていることに加え、順調な経済成長によって不動産価格は順調に上昇しています。

1-1 ニュージーランドの経済や暮らし

ニュージーランドは欧米系の移民によってできた国で、現地住民の約3分の2は欧米からの移民が占めます。先住民となるマオリ系の民族は全体の15%程度です。残りはアジアや島嶼国からの移民が占めており、現在は多民族国家と言えます。公用語は英語です。主な産業は乳製品や肉類などの第一次産業で、最近はバイオテクノロジーなども発達しています。

一人当たりGDP(国内総生産)は日本とほぼ同程度で、産業レベルも高いのが特徴です。都市部では生活必需品や日用品がほぼ揃うため、移住先としても人気が高い国となります。治安の良さ・学費の安さから留学生も増加しており、子供を留学に送る際に不動産を購入し、留学から帰ってきたらキャピタルゲインを意識しながら保有するというスタイルで投資するケースも多く見られます。

また、豊かな自然でアクティビティを楽しみたいという層も多く、リゾート地域や都市部を中心に国内外のセカンドハウス需要も高いのが特徴です。

1-2 ニュージーランド不動産の特徴

ニュージーランドの不動産は資産価値が落ちにくく、日本と比べて税負担は小さいのが特徴です。2019年5月現在では相続税や贈与税が課税されず、キャピタルゲインが出た際の税金もほぼ無税です(最新情報はジェトロやニュージーランド政府のサイトなどでご確認下さい)。

加えて、不動産購入時の手数料は、購入側ではなく売却側が負担することになっているのもメリットです。一般の住宅の場合、消費税もかかりません。このようにニュージーランドは、海外の不動産投資家にとって恵まれた環境にある国といえます。

住宅価格については、北島北部に位置するニュージーランド最大の都市「オークランド」は国内平均値の約2倍と高額ですが、エリアによっては平均値の7割程度で購入できる地域もあります。一方、首都ウェリントンは都市としては小さく、物件価格も高いエリアではありません。

ニュージーランド不動産は、エリアによって価格も値動きも大きく違う上、地域の知名度と不動産価格が必ずしも比例するわけではないため、不動産投資を始める場合は、エリア選びが投資の成否を分けるポイントになります。

さらに注意点として、「不動産の契約時には通常、弁護士をつけて契約を進めていくこと」「不動産の売買は値付けによる方法だけでなく不動産オークションが一般的であること」など、商慣習の違いがあります。

近年はマネーロンダリング検査が厳しくなっていることもあり、資金の出どころや身分証明なども厳しくチェックされます。物件の売買契約書を交換する際は、売主と買主の双方に明確な身分証明証が必要になるため、現地で適法な認可を受けているエージェントを通して不動産取引を行うのが望ましいでしょう。

1-3 外国人に対する不動産の購入規制に要注意

ニュージーランドで不動産投資を考えている方に注意してほしいのが現地の不動産規制です。2018年10月より、現地住民に土地や建物を安定的に供給することを目的に、外国人に対して中古物件の購入ができない法律が施行されました。永住者・市民権を持つ居住者を除いた全ての外国人が規制対象となっており、不動産投資における選択肢が大幅に減少しています。

その結果、2019年5月現在、外国人が投資できる物件は、「新築のアパートメントの開発物件」「政府が認めている外国人枠(一定規模の集合住宅で、全体の戸数の約20%)のある物件」「商業物件」などに限られています。

現地住民のための不動産開発を促進することが規制の目的となっているため、居住用途では中古・新築の物件を取得することがほぼできなくなりましたが、投資物件として賃貸に出す場合には可能です。

規制が導入されてからまだ日が浅いこともあり、市場への大きな影響は見られず、全体的に見れば住宅価格や販売件数は安定して伸びている状況です。大型の開発案件では影響も出ていますが、一般住居や投資物件であればほぼ影響はないとの見方が優勢です。

また、ニュージーランドでは医療費削減のため、健康的な住環境を整備するための法律が整備されています。中古の賃貸物件を購入し提供する場合は、暖房設備の徹底や、屋根裏や床下への断熱材の設置、換気を基準レベルに改善することや建物の隙間の補修などが必要条件となっています。

対応せざるを得ない法規制であるためコスト増につながりますが、将来のキャピタルゲインにもつながるため、前向きに取り組むのが良いでしょう。

2 ニュージーランド不動産がわかるセミナー3選

ニュージーランドの不動産事情は大きな変化の時を迎えています。投資初心者の方が独学で参入するにはハードルが高いため、現地の最新情報と投資の始め方を丁寧にレクチャーしてくれるセミナーを活用し、十分な知識を身につけてから不動産投資を始めるのがおすすめです。ここでは初心者でもわかりやすいセミナーの3つをご紹介します。

2-1 「ニュージーランド不動産投資セミナー」

住宅情報サイト「オウチーノ」を提供する株式会社オウチーノが主催する「ニュージーランド不動産投資セミナー」は、ニュージーランド不動産投資をリアルで身近なものとして考えさせてくれるセミナーです。

例えば、「不動産価格が2年連続8%以上、上昇中!『先進国』ニュージーランドでキャピタルゲインを狙う!」のセミナーでは、現地の不動産会社に在籍する講師が、移住や投資を考えている方向けにニュージーランド不動産の特徴を紹介してくれます。

多くの海外不動産投資先からニュージーランド不動産を選ぶ理由をポイント別に整理し、ニュージーランドの市場や税制を踏まえた投資メリットがわかります。セミナー内では注目のエリアや物件情報についても紹介されるため、初心者が次のアクションに進みやすい工夫が凝らされています。

海外不動産投資では、国内の不動産投資と違い多くの自己資金が必要になるケースが多く、ニュージーランドの場合も同様です。セミナーでは気になる融資面についてもノウハウを紹介してもらうことができ、住宅購入上の手続きの流れやポイントについても理解することができます。

最新のニュージーランド不動産について正しく知るとともに、その特徴やメリットについて理解が深まるため、初心者から最新事情を知りたい上級者に向いているセミナーとなっています。

【おすすめポイント】

  • ニュージーランド現地で不動産を手がける専門家が講師である
  • 最新のニュージーランド不動産情報や注目エリアを知ることができる
  • ニュージーランド不動産に投資をするメリットがわかる
  • 資金準備についてもノウハウやアイデアを得ることができる

2-2 「世界の不動産比較セミナー」

セカイプロパティを運営する株式会社ビヨンドボーダーズが提供するセミナーです。さまざまな地域の不動産事情に精通したビヨンドボーダーズならではの具体的な情報を得ることができます。

このセミナーでは、海外不動産投資全体についての市況を紹介しつつ、主だった地域の状況、ニュージーランドなどを含む海外不動産投資についての最新情報を、各国特徴を比較しながら学ぶことができます。都市部やリゾート地における開発や投資が進む海外の不動産情報は、ニュージーランドの投資を目指す方にとっても参考になるでしょう。

海外不動産投資では国内とは異なるリスクが多く潜んでいるため、事前にリスクや対処法を学ぶことが重要です。ニュージーランドやその他エリアでは開発物件に投資をしても、施工が遅れ投資から実際に資金の回収が始まるまでに時間がかかった結果、「物件が完成しない」というケースも少なくありません。

日本と海外、また海外の中でもさまざまなエリアを比較して考えてみることで、不動産投資の特徴や自身にあった投資戦略を考える機会になります。初心者の方が海外不動産投資についてイメージを明確にする上でも効果的なセミナーとなるでしょう。

セミナー内では限定の海外不動産物件についても紹介があります。実際の物件についてプロが解説をしてくれるため、物件を見る目も養われるでしょう。

【おすすめポイント】

  • 海外不動産の最新情報に強みがある企業が主催している
  • 海外不動産投資全般に関する市況や情報を得ることができる
  • 国内外の不動産投資を比較することで各投資家に合ったエリアを判断できるようになる
  • リスク管理などの気になるポイントについても理解が深まる

2-3 「初心者向け・海外不動産投資セミナー」

株式会社ビヨンドボーダーズが提供する不動産投資セミナーで、初心者を対象に難解な不動産投資用語や海外不動産投資全般についてわかりやすく紹介するものです。

ビヨンドボーダーズの持つ海外不動産ネットワークでは、幅広く良質な情報が集まるため、海外への不動産投資について戦略的な基準を持って投資物件を考えることができるようになります。海外不動産ならではの投資収益の確保方法はバリエーションが豊かなので、新しい気づきを得られるでしょう。

海外不動産への投資はリスクも心配ですが、セミナーでは情報や対策ノウハウもわかりやすくレクチャーしてくれます。投資に失敗しないための知識・知恵が身につく人気のセミナーとなっています。

【おすすめポイント】

  • 海外不動産投資に強い企業が主催するセミナーである
  • 初心者向けのセミナーであるため、わかりやすい
  • 収益をどのようにして出していくかが初心者でも理解できる
  • 海外不動産投資のリスクが理解できる

3 まとめ

ニュージーランドの不動産投資は、外国人購入規制により大きな変化の局面を迎えているとはいえ、基本的には堅調であり物件価値の上昇が見込まれています。むしろ規制内容や先の見通しが明確になった今、不動産投資を始めるチャンスと捉えることもできるでしょう。

現地事情を理解し、投資戦略を明確にするためにも、まずは無料セミナーへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。

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