世界における名所の筆頭の1つとして挙げられるピラミッドをはじめ、神秘的な建造物や古代遺跡などを数多く擁するエジプト。変化に富んだ素晴らしい自然にも恵まれています。

アラブの大国として中東和平問題などでは重要な役割を果たすとともに、イスラム・非同盟諸国とはもちろん、欧米諸国とも協調するバランスの良い外交を展開。

2011年の政変後は、シシ大統領の下で政治や社会の安定に務めており、政変後2年で半減した外貨準備高も2018年までに回復するなど経済状況も順調です。

今回は、そんなエジプトで不動産を購入したいと考えている方のために、エジプトの概況から不動産市場の動向、おすすめのエリアのほか、外国人の不動産規制や不動産購入にかかる諸経費などについても解説していきます。

セカイプロパティは、1,000万円台から購入できる海外不動産を多数取り扱っているポータルサイトを運営しています。各現地開発会社との面談や現地視察を繰り返しているため、最新の情勢も踏まえておすすめの移住エリアをご紹介できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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意外?在留邦人は1,000人! 「ナイルの賜物」、エジプトってどんな国?

まず、はじめにエジプトの概要を見てみましょう。

国名エジプト・アラブ共和国
面積約100万平方キロメートル(日本の約2.7倍)
人口9,304万人(2017年エジプト中央動員統計局)
首都カイロ(人口約950 万人)
民族主にアラブ人
言語アラビア語
宗教イスラム教、キリスト教(コプト派)
通貨エジプト・ポンド(LE)とピアストル(PT) 1LE=100PT
在留邦人数963人(2016年12月現在)

(出典:外務省)

ヨーロッパとアジアをつなぐ要衝であるスエズ運河を擁するエジプトは、アフリカ大陸の北東端に位置しており、北は地中海、東は紅海、西はリビア、南はスーダンと隣接。国土は日本の約2.7倍にも及びますが、その95%以上が砂漠となっています。

このため、気候は乾燥した砂漠気候で冬季(12-2 月中旬)は、ほとんど降雨がありません。気温は3~15 度程度です。

一方、春は気温も穏やかとなり、湿気もほとんどなく、一年で最も過ごしやすい季節です。夏になると湿度が上がるため蒸し暑くなりますが、秋は湿度が下がり乾燥してきます。その頃は、気温も19~26 度まで下がります。北部海岸地方は地中海性気候となっています。

また、エジプトは中東最大の1億人に近い人口を抱えており、うち0 ~24歳が半数を占めています。若年層が多いピラミッド型の人口構成となっており、年齢の中央値は24歳。人口増加率は2.033%です。アフリカ屈指の経済規模を誇り、「BRICs」次ぐ経済発展が期待される「NEXT11」の一国として注目を浴びています。

日本との関りは長年にわたっており経済関係は良好。約50 社の日系企業がエジプトで事業を営んでいることから、約1,000人の日本人がカイロに居住しています。

世界でも最も期待がかかるエジプトの不動産市場とは?

シシ大統領が選出されて以来、エジプトでは数多くの大変化が起こっています。正式には民主主義国であるエジプトですが、報道の多くが厳重な管理下に置かれていたり、政治犯を多く抱えているなどという側面もあります。

また、2016年1月3日、エジプト中央銀行は為替レートを市場の需給に委ねる変動相場制への移行を決定。対ドル為替レートを暫定的な取引水準として1ドル=13ポンドに設定しましたが、これまでの1ドル=8.78ポンドから約48%の大幅な切り下げとなりました。

これにより非常に高いインフレを引き起こし、2017年5月におけるエジプトの主要インフレ率は29.7%で、前年の10.2%より3倍近くも高くなっています。

そのため、エジプトの住宅市場は、今後数年間で大幅に価値が上昇すると予想されており、需要に対応するため高級アパートの建設が活況を呈しています。

エジプトの主要不動産ポータルサイト「Aqarmap」によると、2017年5月までの1年間で全国の不動産指数は11.5%上昇。 実際はインフレのために住宅価格指数は14%低下していますが、それはエジプト・ポンドの下落率よりもはるかに低いものとなっています。

一部のエコノミストによると、長期的にはエジプトの外部競争力が向上し、不動産市場への外国投資が増加するとの見方を示しています。国内外からの強い不動産需要に支えられ、世界で最も急速に成長する不動産市場になると予想されています。

エジプトの不動産価格と推移を他国と比較。驚きの上昇率!

続いて、急成長するエジプト不動産価格を他の中東の主要国と比較してみましょう。

上からイスラエル、アラブ首長国連邦、レバノン、モロッコ、ジョルダン、そしてエジプトという順で並んでいます。

(出典:Global Property Guide)

平方メートル当たりの不動産価格が最も高いのはイスラエルで17,149米ドル(約1,892,735円)、反対に最安値はエジプトの831米ドル(約91,692円)です。

しかしながら、その不動産価格の推移を5年間で見た場合の結果を見てください。

(出典:Global Property Guide)

トップのエジプトは、5年間で77.44%という驚異の上場率を示しています。エジプトに続く、イスラエル、アラブ首長国連邦、モロッコも世界的に見れば高い成長率となっていますが、エジプトのそれには足元にも及ばない状況と言えるでしょう。今後、さらなる成長が期待されるのも納得いくのではないでしょうか。

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エジプトの不動産を購入するのにおすすめのエリア

富裕層向け不動産プロジェクトに熱い視線が注がれる首都「カイロ」

アフリカ・アラブの世界で最多数950万の人口を抱えるエジプトの首都カイロ。同国の政治・経済、そして文化の中心であると同時にアラブ文化圏の主要都市でもあります。

そんなカイロの一般的な住宅はアパートで、日本のマンションのような住居です。祖父母から孫まで数世代の家族が同居、または、同じ建物のアパートに住んでいることが多いのが特徴。この背景には伝統や宗教上の考え方があります。

カイロ郊外や高級住宅街では10 階建て未満のアパートがほとんどですが、市街地では10階建て以上や30 階建の高層アパートが目につくことも。富裕層はビル1棟、もしくは数階建ての家を所有し近親者だけで住むこともあります。

最近、新規住宅購入者の中でも中間層・富裕層が注目しているのは、高級不動産開発会社「パーム・ヒルズ」の不動産開発。同社はカイロで10 件、ノース・コーストで2 件の開発を行っており、レストランをはじめ、ショップ、フィットネス・レジャー施設などを抱える商業・住宅複合型のプロジェクトが主となっています。

また、カイロ市内の家賃は、ほぼ3,000~4,500エジプトポンド(約18,409~27,614円)前後であり、高級アパートの場合は5,500エジプトポンド(約33,750円)以上。

一方、アパートの参考購入価格は、ダウンタウンで200,000エジプトポンド~(約1,227,298円)。比較的、高級地区とされるドッキ、ニューカイロ、シェイク・ザーイド、10 月6 日市、マアディ、モハンデシーンなどでは500,000~ 750,000エジプトポンド(約3,068,245~4,603,621円)程度ですが、さらに高級なエリアになると、最低でも1,000,000エジプトポンド(約6,138,162円)はするでしょう。

ヨーロッパ人に大人気!エジプト屈指の保養地「フルガダ(ハルガダ)」

エジプトにおける国際的なリゾート地シャルム・エル・シェイクとともに、紅海リゾートの拠点となっているのがフルガタです。温暖な気候やマリンスポーツが満喫できるリゾートとして知られており、イタリア、ロシア、ポーランド、チェコ、ドイツなど、ヨーロッパからの観光客に絶大な人気を誇っています。特にクリスマス休暇に訪れる人が多くなっています。

1980年代から紅海のビーチリゾートとして、エジプト国内外の投資家たちによって開発され、小さな漁村にすぎなかったフルガタは、人口25万人、国際空港を抱える観光都市となりました。

また、エジプト人でも上位中間層・富裕層は住居以外にも、故郷の地方都市や紅海沿岸・地中海に面した「ノース・コースト」と呼ばれる開発地区に別荘を所有しているケースが多くなっています。

フルガダもそのひとつで、マルサ・アラムやシャルム・エル・シェイク、ダハブ、エル・ゴウナなどと並ぶ、エジプト人にも人気の高い紅海沿いの町です。

エジプトの不動産は外国人でも購入できるの?

結論から述べれば、外国人でもエジプトで不動産を購入することができます。

ただし、2つ以上の不動産購入することはできないこと、且つ4000平方メートル以上の不動産を購入することができないという制限があります。

さらに、不動産購入の目的は家族の居住のみに限られており、登記されている場合は、その物件を5年間、売却または賃貸することはできません。

また、購入にはエジプト閣僚理事会の承認を得なければならず、承認までに約2ヶ月かかります。

エジプトの不動産購入にかかる諸費用は?

エジプトでは不動産の購入価格に関わらず、登記費用としてEGP2,000(約12,324円)、さらに弁護士費用として不動産購入価格の3%がかかります。

また、晴れて不動産の購入が可能となった場合、その購入代金は公的商業銀行の1つを通じ、外国為替でエジプトに持ち込む必要があります。

まとめ

今回は、エジプトで不動産を購入したいと考えている方のために、エジプトの概況から不動産市場の動向、おすすめのエリアのほか、外国人の不動産規制や不動産購入にかかる諸経費などについても解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

セカイプロパティは、1,000万円台から購入できる海外不動産を多数取り扱っているポータルサイトを運営しています。各現地開発会社との面談や現地視察を繰り返しているため、最新の情勢も踏まえておすすめの移住エリアをご紹介できます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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