2020-01-07

ドバイ不動産、2019年のトレンド

  • 海外不動産ニュース

ドバイ不動産にとって2019年は、改革と価格修正の年だったと言える。今年見られたトレンドは下記のとおり。

<短期賃貸>
短期賃貸物件は、ドバイ住宅の約2%を占める。これは世界的に見ても非常に高い割合である。AirDNAの最新データによると、現在UAEでは6,100件を超える短期賃貸物件が稼働しているという。
「地元の人々のような生活」というコンセプトや価値ある旅行体験を求める声から、短期賃貸というカテゴリーが生まれたわけだが、そこには快適さも必要不可欠となる。最近ではホテルのようなサービスがついた物件も見られ、スマートドアロックや温度調節機能、騒音監視システム、ロボット型クリーニングシステムなどのスマート・ホーム・テクノロジーが駆使されている。

<ビザ改正>
最長10年間の居住が可能になるなどビザ制度が改定されたことで、UAEは多くの投資家の注目を集めることになった。現在は、ドバイ土地局(Dubai Land Department)によって、地主や借り手の権利を守りデベロッパーに適切に引き渡すためのガイドラインが設けられている。

<手頃感>
500万ディルハム(約1億4,900万円)程度の高級物件の取引については、過去2年間大きな変化はないものの、1,000万ディルハム(約2億9,800万円)を超える物件については今年若干の増加が見られた。パーム・ジュメイラでは、1,000万ディルハムを超える物件の取引は、昨年の2倍近くに増加したという。その理由としては、ビザ改定などの影響で、休暇用の物件を購入または会社を設立する人が増えたことが考えられる。
現在進められているプロジェクトは、14,000ユニット45件と数としてはそれほど多くはない。221件が発売された2017年にピークを迎えて以来、新規プロジェクトの数は減少し、2018年に発売された物件は102件ほどであった。供給過剰気味となった市場はバイヤーに有利な状況となり、デベロッパーは引き渡し後の支払いプラン、登録料の払い戻し、サービスチャージの据置、リターンの保証など様々なインセンティブを提供することになった。このようなインセンティブは、現在のUAEの不動産の特徴になっているとも言えるだろう。

<引き渡し後のプラン>
引き渡し後10年または15年といった支払いプランを提案するデベロッパーも存在するが、それにつられて身の丈以上の物件に手を出してしまうのは避けたいところである。現在の支払いプランは大体3年以下に縮小されているという。


【参照】Dubai real estate: 5 top trends of 2019

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セカイプロパティ編集部
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