海外不動産購入経験者インタビュー

セカイプロパティ編集部が、海外不動産物件購入経験者にインタビューを行いました。今回は、元々駐在員としてタイで働いており、その後移住を決断され、現在、バンコクに住んでいらっしゃる山本たろうさん(日本/男性/65歳)にご協力いただきました。



1.タイで不動産を購入された目的を教えていただけますか?

タイはもともと駐在で住んでいた経験があります。リタイア後はタイと日本を行き来する生活を希望していたためコンドミニアムを購入しました。日本人街と呼ばれるエリアは日本食スーパーや和食レストラン、病院なども充実していることからBTS(高架鉄道システム)エカマイ駅、トンロー駅、プロンポン駅の周辺を希望していました。たまたま知人がコンドミニアムを売却するということでそこを譲ってもらいました。バンコクは地価が年々高騰しており、特に日本人街と呼ばれるエリアははコンドミニアムも高値で売買されているので予算にあう物件がなかなか見つからない状況でした。駐在員時代に住んでいた物件は家賃も高かったので費用を抑えるためにもコンドミニアムを購入したいという目的がありました。


私が購入したのはBAAN SUKHUMVIT 36という物件です。1998年に建設された物件なので築年数は経っていますが高級感があること、セキュリティ24時間、フィットネス、プールなどもあり気に入っています。BTSまでは歩いて7分程度です。4F2ベットルームの部屋を470万バーツで譲ってもらいました。購入したのは2016年11月で、部屋の広さは75㎡です。日本人街でBTSが近いエリアに選んだ理由の1つに、自分たちが撤退した後も賃貸の希望者がいるだろうという見込みの高さもポイントの1つです。バンコクはスクンビットという道路が中心で奇数側と偶数側とエリアが分かれています。偶数側は地価が比較的安くのでその点も購入のメリットとなりました。



2.BAAN SUKHUMVIT 36の物件を購入した理由を教えていただけますか?


バンコク不動産

土地勘があること、日本人が住みやすい環境であることです。私も妻も和食派なので和食レストランが多く、また日本食スーパーが近いエリアが便利という理由もあり日本人街に絞って探しました。またバンコクは渋滞がひどいのでBTSから近い場所が良いというのも理由の1つです。雨季はスコールも降りますし、移動がますます大変です。駐在員向けの物件でBTSトンローとなると奇数側に多くの人が住んでいますが、偶数側は物件の価格が奇数側より安く良いなと思いました。最初は偶数側にそうしたコンドミニアムがけっこうあること自体知りませんでした。奇数側ばかりを探していたので穴場的な物件を見つけたと思っています。築年数が20年とけっこう経過していますが、もともとの造りが高級感があり、手入れも行き届いているので気に入っています。




3.物件を購入するまでの流れを教えてください。

物件を探し購入するまでの期間ですが私の場合4か月ほどかかりました。日本人街のエリアに絞って探していたのですが、予算に見合う物件が全くと言っていいほどありませんでした。スクンビットという道路の奇数側か偶数側かで価格帯も変わりますし、やはり場所柄高めの物件しかないエリアだったのが原因です。最初は賃貸で住み、ゆっくり探そうと思っていたのでこの期間はまあまあだと思っています。知人経由だったことから相場よりも若干安く譲ってもらいました。サービスに家具も付けてくれました。これもラッキーでした。物件探しにあたり心配だったのがゴキブリです。タイのコンドミニアムは新築物件でもゴキブリが出ます。妻がゴキブリが大嫌いなのでゴキブリ対策をしっかりしている物件であることが絶対条件でした。日本人街のエリアはゴキブリ対策をしっかりしている高級物件でもゴキブリに遭遇します。そうした状況なので私たちのポイントとしては部屋の中まで毎月1度はペースコントロール(業者による虫除け対策)をしてくれるかどうか?といった点です。これもBAAN SUKHUMVIT 36は見事にクリアしていました。このように予算や希望などが整った状態がBAAN SUKHUMVIT 36との出会いでした。


決断から購入までの期間ですが3日ほどです。物件の価格が妥当かどうか?などリサーチするための期間です。また知人だったことから引き渡しも非常に早かったです。値段を聞いて物件を見た瞬間「これだ!」と直感しました。妻も「これはいいわね~!」と共感し、2人とも即決だったと思います。知人経由だったこともあり、価格面でも安心していましたがさらに家具付というのもうれしい話でした。タイは日本より家具が割高です。駐在員の時は日本からの船便の送料が会社負担だったので気兼ねなく持ち込みできましたが、リタイアした今は自分で現地で買う必要がありました。その点もラッキーでした。タイでは中古物件の場合、大家次第で家具付やなしなどさまざまです。その点も交渉してみるといいでしょう。もちろん物件の販売価格も交渉可能です。試しに交渉してみるのも1つの手段です。


私の場合は最初エージェントを利用しようと思っていたんですが、たまたま知人が物件を売りに出しているという話を聞きその流れで購入しました。知人という安心感もありましたが、「物件が気に入ったという」のが1番の選定理由です。物件についても決めるまでにいくつも見て回りました。立地と低予算にこだわっていたので該当のものは全く見つかりませんでした。勝手な思い込みかもしれませんが日本人がいいなと思う物件というのもあるかと思います。いわゆる日本人好みの物件と言われるものです。私の購入した物件も穴場ながらもそうした物件だったのだと思います。利用したサイトですが相場を知るためにhipflatというサイトを見ています。その他もいくか見ましたが、日系の不動産会社だと売値も割高で提示されていました。



4.賃貸されていらっしゃいますが、賃貸したときのエピソードを教えていただけますか。


タイ不動産賃貸

2・3月に日本に用事があって2か月間日本へ戻るという話をたまたま売却してくれた知人と話しをしていたところ、「その間賃貸してみないか?」と言われたのをきっかけで賃貸しました。賃貸したのは知人の友人です。試しにタイに住んでみたいということで賃貸しました。短期間だし知人経由なら・・・と思い賃貸しましたが、これが全く知らない人や外国人であれば賃貸に応じませんでした。私たちは日本に戻っているわけですし、トラブルがあっても大家として対応ができないからです。タイに精通している友人はもう日本に戻っていましたからそうしたお願いもできない状況だったのも理由の1つです。タイはエアコンの故障や水回りのトラブルなどトラブルが後を絶たないんですよ。駐在員時代も2・3か月に1度は家のトラブルがありました。管理サポートがしっかりしていることが前提であってもそんな状況なんです。


知人の友人で1人暮らしの男性に貸しています。日本人男性です。仕事をリタイアしたのを機にタイに住んでみたいという人でした。家賃は15000バーツで2か月です。大体私の購入した物件だと月あたり15000バーツのようです。部屋の階や物件、大家によっても家賃は異なります。知り合いだと破格で賃貸するケースもあります。私の場合は短期間なので通常の家賃より本来は割高になると思いますが、1年契約の賃貸と同じ価格で提供しました。その代わり日本に滞在しているので何かあってもトラブル対処ができないという条件付きです。



5.タイ不動産購入時に懸念点、タイ現地でしか起こらないような予想外のことがあれば教えていただけますか?

まずは停電です。私が駐在していた当時よりも停電は減っていると聞き、確かにその通りですがスコールが降ると停電の確立はぐんとアップします。一瞬停電もありますが、長い時は6時間ほど停電しました。これは参りましたね~!私のコンドミニアムだけではなく、周囲一帯が停電でした。雷が電柱に落ちたらしく、回復に時間がかかったようです。コンドミニアムではなくアパートメントの場合、自家発電などがついている物件もあるようですが、基本的には自家発電はなく、日本と違い停電は頻繁に起きます。月1・2回はあります。


またタイのコンドミニアムは家具付販売が通例です。私のように中古購入の場合は、大家の判断となりますが家具は自分で好きなものが選べません。特にトラブルが多いのが家電です。韓国製や中国製の製品が多く出回っており、すぐに壊れることもあります。日本ではありえない壊れ方もいます。そうなったときのトラブル対処をどうするか?も課題の1つです。



6.タイの魅力を教えていただけますか?

最近は私たちのようにリタイア後タイへ移住してくる日本人も増えています。バンコクの不動産ですが、外国投資による投資の存在も大きく引き続き好調です。2016年と2017年のデーターではGDP3.2%となっています。コンドミニアムは外国人も所有できるので外国人オーナーの姿も見受けられますし、転売ビジネスをする人も多いようです。最近は日本人が駐在員向けの不動産投資を行い賃貸で利益を得ているケースも増えているのだとか。私の購入した物件は駐在員向けではありませんがいざとなれば賃貸も可能ですし、家賃収入にもつながるかと思っています。地価も順調に推移しているので手放すときは利益が出るといいなとも思っています。


タイの魅力は日本語が通じる機関も多いことですね。不動産会社であれば日系の不動産会社も多くありますし、言葉についても日本語オンリーで特段困らないのもいいですね。タイは中古物件も日本見たく価格が大幅下落することなく、ある程度で保たれます。不動産価値についても補償されている気がします。また固定資産税がないのもいいですね。最近は私の知り合いでも日本人駐在員向けの賃貸を対象に不動産投資をする人が増えています。昔タイに駐在したことがある人やタイに駐在中の人も増えています。借りる側も日本人オーナーだと言葉のやり取りや連絡も安心といった人も多いようです。今後さらに増えるのでは?と予想しています。



7.タイで不動産購入を検討中の方へアドバイスをお願いします。


タイ不動産 BTS

タイは年金で悠々と生活できるといわれていますが、まさしくその通りです。私が駐在していた当時は日本の物価の1/3と言われていましたが、今は物価もあがり1/2 くらいが目安です。地元の人が利用する市場やビックC、ロータスといったスーパーでは安く食材が手に入ります。野菜や果物は特に安くて豊富です。スーパーの袋、1袋くらいの野菜や果物が600円前後で購入できます。日本食スーパーでは日本米も売っています。タイ現地で生産された日本のお米です。5㎏あたり250バーツ前後です。日本より安いくらいです。また調味料についてもタイ人は和食が好きなので現地の日本料理調味料なども多数あります。漬物なども売っています。現地産のものは醤油であれば1リットル70バーツなど日本とさほど変わらずの価格で買えます。ただし日本から輸入した正規の日本製の商品は2倍から3倍の価格がします。そのためカレールーやほんだし、麦茶などは日本から買ってタイに持ち込んでいます。


また私はゴルフが趣味です。ゴルフ三昧の日々を実現したくてタイに移住してきたと言っても過言ではありません。特に平日が安くプレーできるので魅力的です。私はクラブタイランドの会員になっています。平日は1500バーツ程度でプレーできます。仲間たちと毎週ゴルフを楽しんでいます。BTSもよく利用しますが、タクシーやバスも利用して普段は妻とショッピングや観光を楽しんでいます。タイに住んでいると毎日が海外旅行です。バスはエアコンなしだとかなり遠くまで乗っても8バーツ程度です。30円かからず遠出ができるんです。リタイアした今は時間もたっぷりあるので気ままに外出できます。旅行も頻繁に楽しんでいます。


エアーアジアやノックスクートなどタイ国内や海外でも片道3000円前後からなど格安で旅行できるのも魅力の1つです。宿泊先も日本のビジネスホテルクラスなら1泊2人で2000円しないで泊まれる宿も多いです。日本だと年金生活でどうしても家に引きこもりがちがですが、タイでは自由気ままに生活ができます。外国というストレスもあまりない場所なので日本人が生活しやすいと思います。マンションは管理費がかかります。管理費は大体年間6万円程度です。部屋の大きさによって管理費も異なります。電気代は月2000バーツ前後、これにはガスとエアコンやパソコンなども含まれます。水代は月200バーツ程度です。このように生活費も安いです。








※このインタビューは、実際のご購入者さまにインタビューした内容を掲載しております。ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(株式会社ビヨンドボーダーズ)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において海外不動産投資・購入などを行ってください。