世界の名門不動産企業TOPインタビュー Vol. 3
シリガザリモハドアリ(Sri Ghazali Mohd Ali)氏は、2007年3月にボーステッド・ホールディングス(Boustead Holdings Berhad)社の非常勤取締役員に任命されました。彼は、西オーストラリア工業大学の都市計画を専攻し、卒業後、パースボーステッド・ホールディングス社(Perth Boustead Holdings Berhad)に入る前に、彼は30年以上にわたり不動産業界で多くの役職を歴任しました。政府関連の住宅会社であるPte(Syarikat Perumahan Pegawai Kerajaan)社の取締役社長やアイランド・アンド・ペニンシュラ(Island & Peninsular Berhad)社のプロパティディレクター、またUDAホールディングス(UDA Holdings Berhad)社の都市開発部副部長などです。
会社詳細
ボーステッド・ホールディングス社は、マレーシアでも有数の伝統ある会社で、マラッカ海峡がアジアとヨーロッパの貿易拠点として繁栄を見せていた頃、英国人エドワードボーステッド(Edward Boustead)氏により、1828年に貿易会社として、シンガポールで創設されました。主に輸出入関係のビジネスや運送業、保険代理店、ゴム関係を取り扱っています。1961年には、株式会社ボーステッド(Boustead & Co. Ltd)を上場させ、様々なビジネスを統合し、1966年にはボーステッド・ホールディングス社として名前を変え、1976年にはマレーシアの多くのビジネスに携わる大企業に成長させました。
当社は農業、不動産、投資金融、製薬、貿易産業、重工業といったマレーシア経済の6つの中核事業に積極的にビジネスを展開しており、非常に高いポテンシャルを持ち、今後も持続的に業績が伸びると確信しています。ボーステッド・ホールディングス社は、上場子会社と非上場子会社の両方で17,000人以上の従業員を抱えており、マレーシアの人的資本の発展を促進することを約束しています。
御社のポリシーは何ですか?
当社の第一のポリシーは投資してくださる株主に価値を提供できる事です。株主の皆さまには健全な配当を行い、社会に貢献できる企業、責任ある会社でありたいと考えています。
御社を経営するにあたり最も重要な点はなんですか?
誠実であることが会社を経営するうえで最も重要な事だと思います。言い換えれば、誠実さとは会社の目標に向かって一丸となって、懸命に働き、目標を達成することを意味します。
2017年度の目標は何ですか?
2016年度は、売上目標を達成できた最高な一年でした。その上で、2017年の目標は、もちろん不動産部門で2016年度に匹敵するRM32400万(81億円)の利益を残すことです。2016年に結果を残すことが出来た理由は、主にジェンドラ・ヒクマット(Jendela Hikmat Sdn Bh)社を売却して得た利益によるものだったため、今年は生産コストを削減することで利益をあげる道を模索していきます。
一番最近開発された物件は何でしょうか?
最新のプロジェクトは、クアラルンプール市内中心部からわずか4.2km、車で約10分の距離にあり、IKEA チェラスと新しいMyTownショッピングセンターの真向かいに位置するワン・コクレーンレジデンス(One Cochrane Residence)です。 この名高い物件は私たちの子会社ムティアラ・リニ(Mutiara Rini Sdn Bhd)社によって開発された物件で、2020年の完了を予定しています。また、都市開発が進むムティアラ・ダマンサラ(Mutiara Damansara)には「ヌクリアスタワー(Nucleus Tower)」という商業オフィスを開発しています。
一番優れている物件は何ですか?
実際には、すべてのプロジェクトが異なる目的で建設されるため、それぞれとてもユニークで優れています。Johor(ジョホール)には住宅が多くあり、KL(クアラルンプール)内には、様々なタイプの物件が用意されています。 しかし、明らかにクアラルンプールのプロジェクトは、需要が高いため、高い価値があります。 たとえば、クアラルンプールのムティアラ・ダマンサラ(Mutiara Damansara)のプロジェクトは住宅・商業開発において、実質的な利益を上げ、ジョホールのムティアラ・リニー(Mutiara Rini)と比較しても、より良いリターンを得られています。ジョホールのプロジェクトも全体的に成果を上げています。すべてのプロジェクトから資金がそれぞれ入るだけでなく、それぞれの異なる目的を持ったプロジェクトなので、一番良い物件が何かとは言い難く、ただ良いと一言でまとめるのも難しいと感じます。
御社はどのような強みを持ってプロジェクトを進めていますか?
当社の強みは2つの側面からもたらされます。 物理的な側面と非物理的な側面です。 物理的な側面とは、専有面積80㎡〜225㎡の様々なタイプのユニットや一戸建てを建設し、幅広いニーズに応えられるところです。 また、この会社が約20年もの経験を持った上で不動産を建設し、将来的にも更に多くのプロジェクトから利益を得るということです。 非物理的な側面とは、スタッフの経験や、私たちのプロジェクトを承認頂く当局との間に築いた関係性、そして顧客が絶えず信じてくれたことです。
現地または海外、どちらの顧客に焦点を当てて考えていますか?
基本は、海外、国内も注目していますが、どちらかといえば国内の方に焦点を当てています。というのも、ジョホールの場合は一軒家が多く、その上、値段により海外の方が買える物件に制限が生じるからです(海外の方が購入できるのは、200万リンギット以上)。クアラルンプールのアンパンヒル(Ampang Hilir)にある物件は100万リンギット(約2500万円)以上で、クアラルンプール内で海外の方は100万リンギット以上なら購入可能なので海外の方にもお勧めの物件です。
日本人の投資家の皆さんにメッセージを頂けますか?
当社は、1864年からマレーシアにてビジネスをしており、現地の方々からは評判がよく、信頼を置くことができるディベロッパーです。もし、投資家の方が私たちの物件を買ってくださるのであれば、立派な不動産会社から買ったという保証が付きます。支払った分の価値がそのまま質につながり、それをお届けする事が出来ると私たちは信じています。
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