海外銀行での資産運用をお考えなら、インドの銀行口座への預金がおすすめです。インドは経済成長が見込まれていることもあり金利が高く、大きなインカムゲインを狙うことが出来ます。
本記事ではインドの最新金利情報を銀行別に紹介するとともに、インドで口座開設する方法をそのメリット・リスクについてまとめました。インドの銀行での利息収入に興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
インドの最新金利と推移
政策金利は据え置き
インドの政策金利は2025年2月現在6.5%となっています。2024年12月に中央銀行(RBI)が預金準備率を0.5%引き下げて4.0%とする経済政策の方針転換を行いましたが、政策金利に関しては据え置きとなりました。
2022年から金融緩和を目指して金利の引き下げを実施し続けたインドですが、今回の発表では金融緩和をいったん停止し、緩和・引き締めの間の中立的なスタンスを取ることを示しました。
今後の動向としては、金融緩和を目的とした金利の引き下げが再開される可能性があります。
インドは近い将来で世界トップクラスの経済大国になることを目指しており、金融緩和による国内および外国資本の金融活動の活発化の推進が手段となりえます。
定期預金金利は高い
インドの民間銀行が設定する定期預金金利は比較的高く、預け入れ期間や金額によりますが、例えばバローダ銀行では1年間の預け入れで6.85%の利率を設定しています。
銀行名 | 定期預金金利 |
---|---|
バローダ銀行 | 6.85% |
インドステイト銀行 | 6.8% |
ICICI銀行 | 6.7% |
この中で特におすすめの銀行はインドステイト銀行です。インドステイト銀行はインド国内最古の銀行であり、取引額や現地の支店数・ATM数が国内トップを誇ります。資産運用の観点で重要な安定性が高いことに加え、現地で生活する方にとっても利便性が高い銀行です。
インドに銀行口座を開設するメリット
インドに銀行口座を開設すると何がいいのか?まずはそのメリットを整理していきましょう。
高い利回り
インドで銀行口座を開設する一番のメリットは高い利回りです。
先ほど紹介した通りインドの民間銀行が提供する定期預金プログラムでは、6.8%前後の金利を狙うことができます。日本の定期預金金利が0.125%であることを考えるとその差は約55倍で、1,000万円を現地銀行に預け入れるだけで1年後に68万円の利息が得られることになります。
外国人でも口座開設が気軽にできる
インドは外国資本の受け入れに積極的な国であるため、外国人の口座開設を認めている銀行も多いです。
もちろん口座開設手続きには一定の信用調査や本人確認書類、最低預金金額の預け入れが必要ですが、インドの大手銀行の中には日本支社やジャパンデスクを設置しているところも多く、オンラインで日本語のみで開設手続きを進めることができます。
海外に銀行口座を開設したことが無い方にとっても気軽に挑戦できる仕組みが整っていると言えます。
インドに銀行口座を開設する方法
次にインドに銀行口座を開設する方法についてご紹介します。メリットは多くても開設できなければ意味がないので、ここで必要な書類や手順をご紹介します。
必要書類の準備
インドで口座開設をする際には、基本的には以下の書類が必要となります。
・証明写真
・パスポート(原本)
・PANカード(納税者番号)
・インドでの住所を確認できる書類(公共料金の請求書、賃貸契約書など)
・日本での住所を印字した書類(日本の運転免許証など)
・日本のマイナンバー書類
・初期入金費用(銀行によって規定が異なる)
その他銀行や支店によって追加で必要な書類が求められる可能性もありますが、基本的には以上の書類を準備しておきましょう。
銀行選び
インドで口座開設する際は、自分の目的や用途に合わせて最適な銀行を選ぶことが必要です。
現地で居住される方にとってはATMや支店が充実している方が便利ですし、資産運用でのインカムゲインのみを狙う方にとっては高利回りもしくはキャンペーンを実施している銀行を選ぶことをおすすめします。
インドで口座開設する前に知っておくべきリスク
インドで銀行口座を解説するメリットについて先にご紹介しましたが、想定されるリスクを理解しておくことも大切です。ここではインドの銀行で口座開設するリスクについてご紹介します。
経済リスク
インドは今後の経済成長が見込まれるポテンシャルの高い国で、元首相のモディ氏は今後3年以内に日本を抜いてGDP世界3位に躍り出ると宣言しています。
上記のシナリオが期待されている一方、国内に政治的・経済的リスクを抱えていることも事実です。
現在インドが抱えている大きな問題としては物価高と失業者の増加が挙げられます。物価高についてはインフレが継続しており、食料品など生活に直結したモノの値段が上がっていることで国民の生活を逼迫させています。
このグラフからも分かる通り、直近では落ち着いてきているものの物価水準は高いです。失業者数の増加も相まって、国民の不満から政権交代などの変化が起こればインド経済の今後の見通しがわからなくなります。
地政学的リスク
インドは外国資本の受け入れに積極的な国で、世界経済のグローバル化によって恩恵を受けてきた国です。
外国資本との関係性が強いインドの国家経済は国際情勢の変化によって大きな打撃を受けるリスクが有り、特に近年の米国や欧州の保護主義的な風潮や中国の政治的不安が影響する可能性があります。
インドで資産運用や投資を考える方は、インドのみに限らず世界経済や国際情勢の動向も中止した慎重な投資判断が求められます。
インドで口座開設するのにおすすめの銀行
インドで銀行口座を開設するメリットや注意点についてご紹介したところで、各銀行の特徴について解説していきます。
バローダ銀行
バローダ銀行はインドの国営銀行のうちの一つです。国際的に事業を展開しており、アジア各国に支店がある他、香港の銀行を子会社として保有しています。
定期預金金利が高く、1年間の預け入れで6.85%が見込めることが魅力です。
インドステイト銀行
インドステイト銀行はインド国内最古かつ最大の商業銀行です。インド国内においては支店数とATM数がともに最多となっており、インドに居住される方にとっては利便性が高くおすすめできる銀行です。
定期預金金利も6.8%と高く、資産運用の観点でも利回りの高さと安定性を両立している銀行です。
ICICI銀行
ICICI銀行は国内2番手の規模を誇る商業銀行です。
株取引などを行う個人向けに、普通預金口座とトレーディングアカウントの機能を持つ「3 in 1 Account」を提供するなど投資家にとっておすすめの銀行です。
定期預金金利は今回ご紹介する銀行の中では少し低い6.7%となっていますが、定期預金金利は変動するかつキャンペーンの実施等もあるためおすすめの銀行です。
まとめ
本記事ではインドの金利について、現地口座の開設方法やメリット、リスクについてご紹介しました。
高い利回りが狙えるインドの銀行での資産運用ですが、経済的・地政学的リスクが有ることも事実です。
国際的な金融危機などによる打撃を受けるリスクが高いため、インドでの資産運用を検討される方は入念な調査と準備を行うことをおすすめします。
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