海外移住を念頭においた不動産投資を検討する際、日本からのアクセスが比較的近い東南アジアの国々を中心に考えている方が多いでしょう。実は憧れのヨーロッパでも、不動産投資を目的とした居住権取得が可能な国々があります。

今回はそのなかでも「ラトビア(ラトヴィア)」にスポットを当て、国の概要から不動産価格、おすすめのエリアを解説するとともに、ラトビア居住権の取得に関する話題などから、ライトビア不動産の魅力を究明していきたいと思います。

北ヨーロッパの親日国、「ラトビア」ってどんな国?


ラトビアは北ヨーロッパのバルト海に面するバルト三国の1つでEU加盟国です。北はエストニア、南はリトアニア、東はロシア、南東はベラルーシと国境を接し、古代から東西、南北の交通要所であった地理的な優位性から、様々な国の伝統が融合された独特の文化を創り出した世界でも希有な国と言えるでしょう。

ドイツをはじめ、ポーランド、スウェーデン、ロシアなどの支配下に治められるなど、紆余曲折の歴史を辿ってきたラトビアですが、1991年にソビエト連邦から独立。2004年にはEUとNATOに、2016年にOECDに加盟するなど独自の道を歩んでいます。

次に以下のラトビア概要を見てみましょう。

国名ラトビア共和国
面積6.5万平方キロメートル(日本のおよそ6分の1)
人口211万人(2018年1月現在、ラトビア内務省)
首都リガ(リーガ)
言語ラトビア語(公用語)。ロシア語も良く通じ、英語も急速に普及。ドイツ語を話す人も多い。
首都プロテスタント(ルター派)、カトリック、ロシア正教
通貨ユーロ
在留邦人数59人(2017年10月現在)

(出典:外務省)

在留邦人数が60名近くもいるほか、神戸市と首都リガ市と神戸市が姉妹都市になっていることなど、意外にも日本との接点があることがうかがえます。日本語教育も盛んで、ラトビア大学東洋学科などで日本語学習に励む学生も多数います。

また、日本からの道のりは、他のヨーロッパ都市と同様に行きやすく、ドイツのベルリンからは約1時間、ロンドンからはおよそ3時間のフライトです。

気候に関しては、バルト海に流れ込む暖流の影響で比較的温暖。7月の平均気温は17℃で、30℃を超える日が続くことも。一方で冬は氷点下の日が12月~3月頃まで断続的に続き、特に寒さが厳しい時は-20℃を下回ることもあります。

ラトビアで不動産を購入してヨーロッパの憧れの国に移住!?


ラトビア不動産の最大の魅力は、外国人でも不動産を購入すれば居住許可を得ることができるということ。そのメリットを活かして、他のヨーロッパ諸国やシェンゲン協定加盟国への移住が容易になります。

ただし、購入する不動産はどこでもよいというわけではなく、9都市(Riga, Jormala, Daugavpils, Liepaja, Jelgava, Jekabpils, Rezekne, Valmiera, Ventspils)が対象となっています。

いずれかの都市で約14万ユーロ以上(約1800万円)の不動産を購入し、且つ保証金として30万ユーロ(約3800万円)を現地の銀行に5年間預託することで、5年間の居住許可を得ることが可能。一方、地方の不動産であれば約7万ユーロ(約900万円)以上であればOKです。

ラトビア政府は2010年よりこのような滞在許可制度を設けており、導入当初の数年間で1万人弱が滞在許可を取得しています。そのほとんどがロシア人で、やはりEU圏への自由往来がその目的。

さらに、5年間の居住実績がある場合は永住権申請資格が得られます。永住権を得るためには、在住する州に関する知識や語学力に関する証明書が必要など、そのハードルは若干高いと言えるでしょう。10年毎の更新制となっています。

ラトビア不動産価格の比較


続いてラトビアの不動産市場の動向について見ていきましょう。

ラトビアの不動産会社Arco Real Estateの調査によると、ラトビア住宅用不動産価格は需要に供給が追いついていない状況にあることや同国の経済成長を背景に上昇し続けています。

例えば、2017年第3四半期のラトビア経済は昨年同期比で+5.8%の伸びを示し、バルト諸国で最も力強い経済成長となっています(ラトビア中央統計局(CSB))。これにより、2012年第1四半期以来の伸び率を記録しました。

そんなラトビアの首都リガのマンション価格は平方メートルあたり761ユーロ(約98,349円、2017年10月)で、前年同期比9.03%増(実質ベースでは5.99%)。 また、リガ以外のエリアでもマンション価格は急上昇しています。下記の比較表をご覧ください。

都市名マンション平均価格(平方メートル当たり、2017年10月)前年同期比
リガ761ユーロ(約98,349円)+9.03%
ウアグレ543ユーロ(約69,868円)+14.3%
カウグリ522ユーロ(約67,270円)+11.1%
サラピルス606ユーロ(約78,094円)+16.1%
イェルガバ471ユーロ(約60,697円)+18.9%

マンションの面積を120平方メートルとした場合、リガでは1,100万円程度で、イェルガバでは約720万円で不動産購入ができることがわかります。ハイエンド物件ではないとは言え、今ならばまだ比較的手に入れやすい不動産価格と言えるでしょう。

ラトビアで不動産を購入するのにおすすめのエリア


最後に、ラトビアで不動産購入を検討する場合、おすすめの街を紹介しておきましょう。もちろん、これらは居住権を得るための不動産投資を前提にしているため、その対象都市にもなっています。

バルト三国の最大都市、ラトビアの首都「リガ」


ラトビア共和国の首都で国内最大、且つバルト三国の最大都市でもあり、人口約64万人(2015年)を擁する美しい港町。「バルト海の真珠」と讃えられ、旧市街はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。

新市街は官庁やオフィスが集積されている一方、旧市街は約300棟を数えるアールヌーボー調建築物があふれていますが、街全体としては中世ドイツの街並みのよう。西欧とは異なる古き良きヨーロッパの雰囲気が魅力の街です。

ラトビア最大の観光保養地、「ユールマラ」

リガから車で約30分。リガ近郊の海浜保養地ユールマラは、ロシア人の保養地として発展してたエリアです。リーガ湾と大河リエルペに挟まれた砂丘に、32kmにわたる白浜と松林が続いています。

昔は漁業が行われていたユールマラですが、19世紀初頭に海水浴による医療効果が認められたことから観光や保養・療養地として開発されました。さらに鉄道が通ったことで、ロシア各地から直接乗り入れが可能になりました。

ユールマラは、リガ郊外の高級住宅地メジャ・パークスとともに土地の価格が高いエリアとなっています。

まとめ


以上、不動産購入による居住権取得メリットがあるラトビアにスポットを当て、不動産価格やおすすめのエリアを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

近年のラトビアはIT関連が高成長を続けており、政府は外国からの投資誘致にも積極的です。高額投資が可能な企業家には一時居住許可証の取得が優遇されることもあります。興味のある方は更に詳しく調べてみましょう。

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