2018-06-22
メキシコの不動産を購入するポイントは?規制や価格動向まで徹底調査
- 海外不動産コラム
メキシコは南米の入り口でありアメリカの国境沿いの国でもあります。古代都市として観光スポットの定番にもなっているテオティワカンなども1度は見ておきたい遺跡や、世界的なリゾート地カンクンなどもあり、エリアによって全く違う顔を持つ魅力的な国です。そんなメキシコですが今回は不動産事情について紹介したいと思います。
メキシコってどんな国?
主要言語はスペイン語で、日本の5倍近い国土をも持つメキシコは移住の地としても注目が集まっており、歴史的建造物も多く、見どころも満載です。天候は1年を通して温暖で22度から27度くらいの気温となっています。6月から10月頃まで雨季ですがスコールが降り1日中雨が降り続くといった形ではないので滞在もしやすいのが特徴です。アメリカの国境沿いということで移住民や観光客も多く人気高い国でもあります。
メキシコの不動産は外国人でも購入できる?
メキシコの不動産購入は外国人でも可能となっています。メキシコでは規制地帯というものがあり国境沿い100キロメートルと海岸50キロメートルの地帯以外で不動産を取得することが可能です。
メキシコの不動産事情
メキシコも日本同様不動産探しは基本的に地元の不動産屋を探すことが多いです。最近はインターネットで物件売買をしている例も増えています。メキシコの不動産屋は不動産を行うためのライセンスは存在しません。しかしメキシコ不動産専門協会(AMPI)とメキシコ連邦消費者保護庁(PROFECO)が提携し不動産業者登録を行っています。
メキシコでも半数以上の州でこの登録が義務付けられておりメキシコの不動産業を営む免許制度でもあります。
メキシコで不動産を購入するステップ
不動産業者で不動産購入物件を探す
メキシコでも不動産屋を経由して不動産取引を行うのが一般的です。メキシコの不動産業はライセンスはなくメキシコ不動産専門協会と、メキシコ連邦消費者保護庁が不動産業者登録を管理しているので信頼できる業者かどうかはメキシコ連邦消費者保護庁に照合するのが1番です。
メキシコは日本から移民を受け入れた歴史があり日系の移住民が不動産屋を経営している例もあります。こうした不動産屋では日本語対応がなされている場合もあるようです。
しかし日本人がメキシコで不動産を購入したい場合、言葉の問題や商習慣の違いなどもあるので、メキシコの不動産の取り扱いをしている日本の不動産会社に依頼するほうが安心でしょう。
資金の用意
メキシコでは外国人へも融資を行っています。住宅ローンについては連邦労働者住宅公社(INFONAVIT)か公務員向け住宅基金(FOVISSSTE)、商工銀行で借りるのが一般的で外国人は商工銀行の利用となります。
住宅ローンを組める条件は日本とは異なるので注意が必要です。年齢は17歳から50歳未満であることが条件となっています。常勤の仕事についていてかつ社会保障登録があることも必須条件です。
その他1年以上の先任権があること、月収が世帯全体で最低賃金の2倍以上であることが条件となっています。
税金
メキシコでは売買や贈与、相続など種類を問わず不動産取得税が課せられる仕組みとなっています。税率は州によって異なるので確認が必要です。
課税標準というものがあり取得価額や地籍価額、査定価格などの中から1番高い価額の2%前後が目安となっています。その他州によっては投資優遇対策として課税の一部あるいは全部を免除しているところもあります。このように規定はバラバラなのでケースごとに確認は不可欠です。
不動産を購入するのにおすすめのエリア
キンタナ・ロー州
キンタナ・ロー州はカンクンからアクセスもよくメキシコ国内でも人気が高いエリアです。住まいとしてもメキシコの憧れの地と名高く不動産についても豊富にあります。また外国人が多く居住している地でもあり外国人所有の物件も多く見られます。外国人を対象に賃貸したい人はこの地がベストです。
ただし不動産価格もメキシコの中でもトップクラスの高さとなっています。日本で言うと渋谷などに投資するといったイメージです。物価も全般的に高いです。
サン・ルイス・ポトシ州
![]()
サン・ルイス・ポトシ州はメキシコ中心部にある都市です。基礎自治体でもあり都市機能も申し分ありません。1593年に建築されたカテドラルは街のシンボルでもあり人気の高いスポットです。旧市街はコロニアル調となっており街並みもきれいで教会やレストランが立ち並びます。物価もキンタナ・ロー州より安く住みやすい街です。
チワワ州
チワワ州はアメリカの国境沿いの州です。人口も多く25万人クラスの街となっています。アメリカからの観光客も多くアメリカ行きのアクセスも良いのが特徴です。パキメ遺跡なども有名で見どころスポットも多数あります。ビジネスを始めるのもおすすめの地です。
まとめ
メキシコは物価が安いことからリタイア後の移住先としても注目を集めています。今は物価が安いですが南米も物価が上昇傾向にあるので不動産も含めて将来的には上昇する可能性は十分あります。移住および投資としてもメキシコの人気都市はおすすめです。
メキシコは治安が良くないエリアもあるので治安調査も含めてリサーチすることをおすすめします。時間的に可能であれば実際に滞在してみて不動産投資を検討するといいでしょう。