シンガポール北部のセンバワン(Sembawang)地区と繁華街オーチャードの北東部に位置するトアパヨ(Toa Payoh)地区のBTO(Build-To-Order)方式(受注建築)の大型物件が人気を集めているという。

今年2月11日、シンガポールのHDB(住宅開発庁)により3,095戸のBTO方式の物件が発売された。

MRTキャンベラ(Canberra)駅のすぐ近くに位置するセンバワン地区の物件「Canberra Vista」は、266戸ある5ルームタイプのユニットに対しては10倍以上の申し込みが殺到した。385戸の4ルームタイプは6倍以上、124戸の3ルームタイプについても3倍以上の申込者が集まったという。

同様にトアパヨのBTO物件も人気で、「Toa Payoh Ridge」102戸の3ベッドルームタイプのユニットや「Kim Keat Beacon」の542戸のユニットに対しても、4倍以上の申し込みがあった。

トアパヨ地区の物件が人気を集めることは予想されていたが、センバワン地区の物件が高倍率になることは「珍しいことだが、驚くべきことではない」と関係者は話す。MRTの駅やショッピングモールなどの施設に近いBTOプロジェクトはそう多くはないため、応募者が殺到したと見られている。

トアパヨ地区の2つの物件と比べると、センバワン地区の物件は手頃な価格となっている。トアパヨ地区の物件は4ルームタイプで395,000~666,000ドル(約4,380万~7,380万円)程度、センバワン地区の物件は5ルームタイプで350,000~406,000ドル(約3,880万~4,500万円)程度で販売されている。

昨年9月には住宅補助金制度(CPF Housing Grant)が改正され、対象となるバイヤーは、物件のタイプやロケーションに関係なく80,000ドル(約887万円)までの補助を受けることが可能になった。

今年5月には、チョアチューカン(Choa Chu Kang)、テンガ(Tengah)、パシールリス(Pasir Ris)、タンピネス(Tampines)でも新たに3,700ユニッが、さらに8月には、ウッドランズ(Woodlands)、アンモーキオ(Ang Mo Kio)、ビシャン(Bishan)、ゲイラン(Gaylang)、タンピネス(Tampines)で4,100ユニットが発売される予定となっている。

【参照】Bigger BTO flats in Sembawang 10 times oversubscribed, 7 times in Toa Payoh

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セカイプロパティ編集部
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