カンボジアの地元紙クメール・タイムズ(電子版)によると、カンボジア国立銀行は、2022年のカンボジア経済の発展および回復のために取り組む10の政策を発表しました。
世界的に新型コロナウイルス感染症の流行が未だに続く中、観光業や貿易などを中心に経済の先行きが不透明である一方で、カンボジア国立銀行のチェア・チャント総裁はこれらの政策を進めることで経済成長を続けたいとしています。
なお現時点ではカンボジア国内でのコロナウイルスの流行が比較的おさまっているのに加え、製造業や農業が活発であることから、2022年のカンボジアの経済成長率は5%と予想されています。
カンボジア国立銀行が発表した10の政策の概要は以下の通りです。
- 通貨交換レートの安定化
- カンボジアの公定通貨リエルの利用を推進
- 特にコロナウイルスの影響を受けた業界を対象とした支援政策の実施
- 人々や企業の金融環境や知識の向上
- カンボジア国立銀行の各支店が資金管理や金融サポートを提供し地域経済を活性化
- 新たな金融テクノロジーの活用
- 持続的なビジネスプランの強化と最終目的達成のための計画実行
- マネーロンダリングとテロ資金供与の対策強化
- 気候変動の対策強化
- 2022年のASEANカンボジア代表として、地域間の金融統合と金融セーフティネットの構築を目指すための措置の推進