香港の高級不動産市場は、都市の経済的および政治的問題が継続する中、デザイン性の高い別荘を購入することが、多額の印紙税を支払っている少数の投資家からの支持を得ている。

6月12日の土地登記簿によると、フェニックステクノロジーインターナショナルリミテッドは、カオルーンのモンルージュにある5,148平方フィートの別荘を、建設業者のケリープロパティーズから370百万香港ドル(4,770万米ドル)で購入したと記録されている。フェニックスの取引は、記録上4番目に高い約1億1,100万香港ドルに達する30%の印紙税を支払う可能性がある。特筆すべき点として最初の合意は、現在物議を醸している中国が香港のために作った国家安全保障法を発表してからわずか数日後に行われた。

ナイトフランクのエグゼクティブディレクターであるトーマス氏は「この会社は、多額の固定資産税を支払う用意があり、さらに、風水のような説明ができないなにか特別な理由で購入したのではないか。」と述べ、 「この取引はまた、このような物件を所有できる超富裕層からすると、香港の超高級住宅はまだ需要があるということを示している」と述べた。中国の最高の立法機関である全国人民代表議会は、国際的な抗議が都市の自治を侵食するかもしれないという可能性があるものの、5月28日に安全法の決議を可決した。結果、その決定は小規模ではあるものの、中国都市での権力奪取に反対する抗議デモを再燃させた。

香港の経済は第1四半期に前年比8.9%縮小。これは数か月にわたる反政府抗議運動、米中貿易戦争、コロナウイルスのパンデミックによって打撃を受けたためであり、この数字は1974年に記録を始めて以来最悪のものとなった。一方Centaline Property Agencyによると、住宅販売価格の下落に伴い先月の半山区の高級住宅の売上件数は84件と、4月の記録を68%上回る過去12か月で最高の取引数となっている。

ランドスコープクリスティーズインターナショナルリアルエステートの創設者兼最高経営責任者であるKoh Keng-shing氏は「景気の後退は、小売、食品、飲料などの昔からのビジネスが最も大きな打撃を受けており、最近のテクノロジー企業への影響はそれほど大きくないように見える。また、数千万香港ドル以上の住宅の取引数は、所有者がより現実的になり価格を約20〜30%引き下げたため、ここ数ヶ月で増加している」と述べている。


参照リンク:https://www.scmp.com/business/article/3089147/hong-kongs-luxury-property-market-buzzing-buyers-see-no-deterrent-hefty