ムルデカPNB118タワーは、現在50%が完成しており、3月18日の政府からの移動制御命令(MCO)の実施前に111階に達している。

※ムルデカPNB118タワー=国営投資会社Permodalan Nasional Berhad(PNB)が実施する複合開発。クアラルンプールの新たなランドマークとして期待されているオフィス、ホテル、商業スペースなどが一体となった118階建ての高層ビル。

New Straits Timesは、タワーの建設作業がMCOの期間中停止されたが、今週は仕事を再開するための準備がすでに行われていたとPermodalan Nasional Bhd (PNB)の社長兼グループCEOのジャリル・ラシード氏が述べていると報告した。「中心部のコア構造はあと7階。さらに2~3ヶ月の工期延長があるかもしれない」と、ジャリル氏はPNBの2019年の年次報告と2020-2022年の戦略計画に関する記者会見で述べた。「それには、MCOの下で工事が許可されなかった期間と、現在進行中の調整段階が含まれている。」

彼は、よりソーシャルディスタンスを取れるように建設現場スタッフの勤務時間をずらしたり、作業員の体温検査についても厳格なガイドラインを採用することを明示した。「それゆえ、作業パターンやリズムが整うまでには時間がかかるだろう。しかし、失われた時間を可能な限りキャッチアップしていくことを目指している。」とも述べている。

ジャリル氏は、建設資材について、ほとんどが現地調達で、海外から調達したものはすでに保管されていると説明。「今後半年ほどの間に工事をするには十分な量だ。だから、すぐに仕事を始めることができる」と付け加えた。

PNBグループ会長は、プロジェクトは2021年後半までに完了する予定だと述べ、更に、「私たちは14階~17階にクアラルンプールが一望できるエキサイティングな展望台を運営する予定だ。そこには沢山の展示品を置こうと思っている。」とも話している。