先日、中国の調査会社「Hurun Research」によって世界の住宅価格指数が発表された。アメリカの都市がトップ50の圏外となる中、トップ10に目立ったのは中国と東欧の都市であった。

ハンガリーの首都ブダペストでは、2019年の住宅価格は前年比+21.8%の上昇率を記録するなどの急成長が見られた。

中国についてはトップ10の中に、雲南省・大理市(Dali)、陝西(せんせい)省・西安市(Xi’an)、内モンゴル自治区・フフホト市(Hohhot)、貴州省・貴陽市(Guizhou)など6つの都市がランクインしている。

6位にランクインしたクロアチアの首都ザグレブは、前年比+14.5%の伸びを見せた。またロシアのサンクトペテルブルクやポーランドの首都ワルシャワも10位以内に入る健闘を見せた。

東欧の住宅家格は2019年に急速に上昇し、特にハンガリー、クロアチア、ロシア、ポーランド、スロバキアなどにおける伸びが目立った。

中国については、前回の調査より5都市増え、27の都市がランクインした一方、前回の調査で10都市がランクインしたアメリカについては、今回トップ50に一つも入らないという結果に終わった。

中国人投資家からの観点ではあるが、投資リターンについては、ロシアのサンクトペテルブルクが31.1%と最も高く、北海道(24.8%)、ブダペスト(23.8%)と続いている。

投資利益率のランキングでは、フィラデルフィア、フェニックス、ヒューストン、サクラメント、タンパ、ダラス、オーランド、ナッシュビル、ニューヨーク、アトランタの10つのアメリカの都市がトップ50にランクインしている。これらの都市における中国人投資家への投資利益率は、6.4%~8.3%程度であると見られている。


【参照】China and Eastern Europe boast the fastest-growing housing markets

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セカイプロパティ編集部
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