ヨーロッパで最も人通りが多く、300以上の店舗が並ぶ世界的なショッピングストリートとして知られるオックスフォード・ストリートだが、住宅地へとその姿をシフトしようとしている。

オックスフォード・ストリートでは、ここ数年10億ポンド(約1,420億円)規模の建設ブームが起きているが、ショップよりも住宅の方が多く建てられているという。

価格については、アパートメントが95万~450万ポンド(約1億3,500万~6億4,100万円)と決して安くはない。一部の物件は1平方フィート当たり5,000ポンド(約71万円)の値がついているが、最も需要がある物件は、1平方フィート当たり2,000~2,500ポンド(約28.5万~35.6万円)のフラットだという。

オックスフォード・ストリートでは、現在多数の建設プロジェクトが進行中である。例えばセンターポイント(Centrepoint)近くでは9つのプロジェクトが進められており、完成すれば82戸のアパートメントと39,000平方フィートの小売スペースが提供される。

その一つがデベロッパー・Oakmayne Bespokeが手掛ける「Verge Mayfair」で、12戸のアパートメント(95万ポンド(約1億3,500万円)~)が提供される予定である。その他のプロジェクト同様、「Verge Mayfair」もオフィスビルを改築した物件である。また「TCRW Soho」においては、92戸のアパートメントを開発中である。価格は3ベッドルームタイプで、235万ポンド(約3億3,500万円)からとなっている。

18世紀には住宅地として栄えていたオックスフォード・ストリートだが、高級地区であるメイフェア(Mayfair)やメリルボーン(Marylebone)、フィッツロヴィア(Fitzrovia)などもオックスフォード・ストリート沿いに面しており、今後高級住宅開発が増えても驚くにはあたらないと関係者は話す。

またテクノロジーやインターネットの発展で、小売ビジネスが大きく変化したことも影響しているという。物流の発展で店舗は上層階に大きな商品倉庫を抱える必要がなくなり、1階や地下に店舗を構えることも可能になった。空いた上層階で、アパートメント開発が進められている。

【参照】London's famous Oxford Street is being turned into £1m+ residential housing district

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セカイプロパティ編集部
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