イギリスのスコットランド南西部に位置するグラスゴーは、バーティカル・フォレスト(ビルの壁面に樹木を取り入れた「垂直な森」)やバイオミミクリー(自然界の生物を模倣した技術)、屋上庭園などを取り入れた緑豊かな街として、未来の姿を思い描いている。

歩道や橋などには植え込みが整備され、自然の形を模倣した印象的な建築物が立ち並ぶ。このようなイメージは、ランドスケープ建築を手掛けるMarshalls社が2,000人を対象に行った調査を元に描き出されたものである。

調査では、「物件を選ぶ際、環境的な特徴はどの程度重要視するか?」という質問に対し、半数を超える56%が「新しい家を探す際に、不動産の環境への影響を考慮する」と回答し、12%は「環境に考慮していない物件については検討しない」と回答している。

持続可能な建築素材の使用、水の保全機能やソーラーパネルなど、環境に優しいとされる機能を取り入れた場合、物件のコストに反映される可能性があるが、そのような追加費用についても「問題ない」と回答する人が大半であった。環境に配慮している人々は、そうでない人々と比較し、平均して10%多く支払う傾向にあるという調査結果も出ている。

イギリスの都市の多くは、すでに環境を改善するための取り組みを行うことを約束しているが、調査では62%が「環境改善開発については、議会や政府からではなく不動産所有者が費用を負担すべきである」という考えを明らかにしている。

image:Marshalls Mono Ltd

【参照】And finally...Glasgow reimagined as a forest city

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セカイプロパティ編集部
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