北京:コロナウイルスの封鎖が緩和され、世界で2番目となる都市の経済開放の影響を大きく受け、同国の不動産市場は少しずつ回復し、中国の新築住宅価格は4月には上昇した。

ロイターが、国家統計局(NBS)のデータに基づいて計算したところ、中国の70の主要都市の平均新築住宅価格は3月の0.1%上昇に続き、4月は3月から更に0.5%上昇した。NBSの関係者は、データとともに、「ペントアップ住宅需要は、経済と生活が順調に回復しているため、4月に更に解放されるだろう」と述べた。(ペントアップ需要:景気後退期に購買行動を控えていた消費者が、景気回復期に一気に購買行動を取ること)

住宅価格の上昇は、4月に投資が加速し売上高の減少幅が狭まった不動産デベロッパーの回復の兆候と一致している。NBSが調査した70の都市のほとんどは、新しい住宅の月額値上げを報告しており、その数は3月の38都市から50都市に急増している。

江蘇省東部の州都である南京と河北省北部の唐山は、価格が1.8%上昇し、4月に最高価格を出した。NBSのデータによると、コロナウイルスの発生の震源地である武漢市の方が価格が低かった。

ほとんどの地域は輸送の制限を解除したが、一部の都市ではコロナウイルスの新しいクラスターを避けるために規制を維持しており、不動産の販売と買い手の需要に圧力がかかり続けている。経済は少なくとも1992年以来の最初の収縮から浮上しているにもかかわらず、北京当局は、1992以来の経済の再興隆をとらえながらも、不動産市場における、一次的な市場の動きに対して、厳しい見方を示している。

【参照】https://www.thestar.com.my/news/regional/2020/05/18/china-home-prices-rise-again-in-april-adding-momentum-to-recovery