米系不動産サービス会社CBREの調査によると、昨年ベトナム・ホーチミン市でリリースされた住宅のうち、手頃な価格のアパートメントが占めた割合は2%、高級アパートメントは6%であったという。

2019年3~9月の期間においては、高級アパートメントプロジェクトが2件(2018年については5件)リリースされた一方、手頃な価格のプロジェクトに関しては1件も見られなかった。

手頃な価格の物件の需要は高いものの、十分な量の供給は行われていない。やはり利益率は高級物件の方が良いため、デベロッパーがそれほど積極的なスタンスではないということが挙げられるだろう。

過去5年間、ホーチミン市の住宅価格は急騰しており、高級物件の平均価格は1㎡当たり6,308ドル(約69.5万円)に達した(2019年第4四半期)。高値となっているにも関わらず、昨年新しくリリースされた高級住宅は、70%に買い手がついている。中でも、政府が新しいビジネス都市として再開発を進める2区のトゥー・ティエム(Thu Thiem)地区の物件は完売したという。

CBREのバイヤーの2/3以上は、30~40歳のホーチミン市やハノイなどの地物の人々であるという。外国人バイヤーについては、韓国、台湾、シンガポール、中国本土からのバイヤーが多いという。

リリースされた物件のうち、1㎡当たり2,000~4,000ドル(約22万~44万円)の高級アパートメントが25%、1,000~2,000ドル(約11万~22万円)の中価格帯のアパートメントが67%を占めている。


【参照】Luxury apartments more common than affordable housing in HCMC

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セカイプロパティ編集部
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