2020-01-16

プノンペンに増えている集合住宅「ボレイ」、注目エリアは?

  • 海外不動産ニュース

経済成長が著しいカンボジアでは、不動産においても、住宅プロジェクトの新市場を開拓したと言えるだろう。いまだ市場の主流はコンドミニアムではあるが、最近中流階級の人々の間で人気を集めているのが「ボレイ(borey)」と呼ばれる敷地が囲まれたコミュニティ型集合住宅である。

カンボジアの大手不動産ポータルRealestate.com.khが2019年第3四半期に行った調査では、回答者の30%が「ボレイの購入を希望」と回答しており、その内の90%が「1年以内の購入を検討している」と答えている。

米不動産サービスCBREのデータによると、プノンペンには170を超えるボレイが存在すし(2019年第3四半期時点)、その25%はセン・ソック区(Sen Sok)に集中しているという。「イオンモール2号店」や大型スーパーマーケット「マクロ(Makro)」などが並ぶこのエリアでは、現在も40を超えるボレイ・プロジェクトが進められているという。

セン・ソックの次にボレイが多いのは、ルッセイ・ケオ区(Russey Keo)である。観光スポットも多く、ビジネス中心地であるダウンペンも近い。

またかつてはあまり活気のなかったミーンチェイ区(Meanchey)でも、ボレイ開発が増えている。カンボジアの主力輸出商品である衣類の工場など、工業地として開発をされてきたエリアであるが、人口の増加に伴いボレイの開発も目立つようになった。ミーンチェイでは、人口統計をもとに、手頃な価格の中間階層住宅が多く建設されていくと見られている。2023年には、イオンモール3号店のオープンも予定されており、今後ますます注目されるエリアである。

またチバー・アンポブ区(Chbar Ampov)やポー・セン・チェイ区(Por Sen Chey)などのエリアでも多くのボレイ開発が予定されている。

カンボジアは、2020年から新たな発展の10年を迎えることになる。不動産価格も今後上昇していくことが考えられ、物件購入を検討している人はまさに今がそのタイミングだと言えるだろう。


【参照】Where to buy Borey prperty in Phnom Penh?

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セカイプロパティ編集部
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