アイルランド南東部ウォーターフォードで計画されている「North Quaysプロジェクト」について、州議会による承認が下りることが確認された。承認後、2020年第4四半期までに開発が着手されると見られており、政府により2016年に戦略的開発区域(SDZ:Strategic Development Zone)に指定されたエリアで、8ヘクタールに及ぶ複合施設の開発が行われることになる。

アイルランド政府は、2040年までの包括的長期開発計画「プロジェクト・アイルランド2040」を発表しており、インフラ整備などによる経済の活性化、教育・健康サービスを含む計画で経済成長を目指している。今回の「North Quaysプロジェクト」もその一環として行われ、ウォーターフォードさらにアイルランド南東部地域における経済推進力になることが期待されている。総工費は3.5億ユーロ(約423億円)に上ると見られている。

また開発には、2,300人のフルタイム・ワーカー、その他間接的な作業に4,500人の人員が必要になると見積もられており、雇用の大幅な増加も見込まれる。

新しい鉄道の駅やバスターミナルなども開発に含まれており、ウォーターフォードがアイルランド南東部の玄関口となり、国内外からの観光客が増加することが期待されている。

アイルランド南東部については、2040年までに人口は181,000人に達すると見られ、小売市場規模も2015年の34.9億ユーロ(約4,220億円)から2025年には63億ユーロ(約7,620億円)に成長すると予想されている。

「North Quaysプロジェクト」は、下記を含む複合開発になるという。
-13階建て、部屋数200の4つ星ホテル、カンファレンスセンター
-観光、小売、飲食、レジャー等の商業施設
-7階建て、2棟からなるオフィススペース
-500~600人収容可能な5棟からなる住宅棟
-アイルランドで最も近代的な多目的交通ハブ

waterfordlive

【参照】Planning permission for Waterford North Quays development on the horizon

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