カンボジアでは工業部門の成長が著しく、さらなる工場・倉庫スペースが必要とされている。そのような中、不動産専門家やデベロッパーが国内の投資家に積極的に勧めているのが、工場・倉庫開発への投資である。

工場・倉庫への投資は、コンドミニアムやオフィスといった従来の投資より、より多くの収益を生む可能性が高いとされており、専門家はコンドミニアム等が5~8%のリターンであるのに対し、少なくとも8~10%のリターンが期待できると話す。

プノンペンにおける工業系企業の数は飛躍的に増加しており、1998年にはトータル31,000㎡であった工業用地も2018年には158万㎡へと大幅に拡大している。また縫製業系の工業用地は、2030年には現在の倍の200万㎡に達するという見込みもある。

衣服、革、靴などを含む縫製産業は、カンボジア全土はもちろん、またプノンペンにおける産業成長における主導的役割を果たしており、産業全体の70%を占めるという。続いて多くの割合を占めるのが、食品加工部門である。

先日発表されたアジア開発銀行(ADB)のレポートによると、カンボジア経済は、2019年も右肩上がりで推移していくと見られている。また今年のGDP成長率は7%、2020年については6.8%と予想されている。特に靴や旅行用品部門は予想を上回る好調を維持しており、カンボジア産業の堅調さがうかがえる。

外国人による投資の増加を受け、工場・倉庫スペースの需要は高まっており、今後はより多くのカンボジア人が工場・倉庫開発への投資に興味を示すものと見られている。


【参照】Real estate exparts encourage more warehouse investments

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セカイプロパティ編集部
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