プノンペンのPrek Pnov、Dangkor、Chbar Ampov地区の地価が、今年前半で大幅に上昇しているという。

Prek Pnov地区については、今年初めに1㎡当たり280~1,500ドル(約3~16万円)であった地価が、6月には300~1,700ドル(約3.2~18.5万円)と27%以上上昇している。Dangkor地区には、1㎡当たり2,000ドル(約22万円)を超えるエリアもあるという。

プノンペン近郊の地価が急上昇しているのに対し、中心部の地価は昨年とほぼ変わらず推移している。

Prek Pnov地区については、環状道路や鉄道などのインフラ開発が進み、投資家の人気を集めている。Dangkor地区についても、環状道路に隣接するエリアとあり、新しい住宅複合施設やイオンモール3号店の出店計画が決定するなど、今後の発展が期待されている。

様々な開発でプノンペンの都市は拡大を見せており、そのため郊外の地価も上昇していると考えられる。

Chbar Ampov地区の地価は、3都市の中でも最も大きな上昇を見せている。Chbar Ampov地区内のPrek PraやPrek Engなどでは1㎡当たり300~1,000ドル(約3.2~10.9万円)、ChbarAmpov I やChbar Ampov IIなどのエリアでは1㎡当たり1,300~3,200ドル(約14~35万円)の高値となっている。
地区内の200ヘクタールを超えるゲーテッド・コミュニティ(安全を確保し、資産価値を保つために周囲をゲートとフェンスで囲った居住区域)の拡大開発が投資家の注目を集めており、結果的に地価の上昇につながっていると見られている。

また、プノンペンとカンダール州を結ぶ環状道路3号線沿いの12のエリアでは、全エリアで高い上昇率を記録している。

カンボジアは7%前後という高い経済成長率を記録しており、その背景には中国や韓国、日本などの外国人投資家の増加や、住宅やゲーテッド・コミュニティへの現地の需要も高まりなどが考えられる。

【参照】Land prices in three capital districts see sharp increase

海外不動産の最新動向が届くメールマガジンの登録はこちら。

メルマガ会員登録を行う

セカイプロパティ編集部
海外不動産投資に関する最新情報を発信中。