2017-12-23

マレーシアで不動産購入する際に、住宅ローンが組める現地の銀行4選

  • 海外不動産コラム


海外不動産を購入する際に悩むポイント。

それは、住宅ローンではないでしょうか。

国内で不動産を購入する際には、収入が安定していれば、国内銀行から融資を受けることは難しくないでしょう。

しかし、海外不動産を購入する際には、住宅ローンの審査条件が厳しくなり、金利も高くなる傾向にあります。

しかし、マレーシアで不動産を購入する場合は、現地の銀行で住宅ローンを組むことができるため、他の国で不動産投資をするよりも融資が組みやすいのです。

そこで、今回はマレーシアで不動産の購入を検討している方向けに、現地で外国人向けに住宅ローンを提供している銀行と、融資のプランや条件を紹介していきます。

ライター:玉邑憲一
株式会社BEYOND BORDERSマレーシア支社長
東急リバブル株式会社にて9年の間、幅広い分野の不動産売買仲介業に従事。その後独立し、神戸にて大型収益不動産案件等に携わる。2015年にマレーシアに移住し、現地にて不動産の購入・売却のサポートに従事。大阪府出身。



マレーシアで不動産ローンが組める4つの銀行

マレーシアの現地銀行の住宅ローンの融資額は、おおむね物件の評価額の60~80%、金利は4.5%程度、返済期間は5~30年程度となっています。

住宅ローンのプランは銀行ごとに異なっているため、銀行ごとに融資プランを紹介します。

MALAYAN BANKING BERHAD

MALAYAN BANKING BERHAD(メイバンク)は1960年にクアラルンプールで設立された、マレーシア国内で最大手の銀行です。東南アジアの銀行ランキングでTOP5に入る規模の銀行で、20ヶ国に2400支店を構えます。

融資の条件は、マレーシアの長期滞在ビザである「MM2H」を保有しているか否か、現地に駐在しているか否かで異なります。

タイプ 貸付余裕額 返済期間
MM2Hビザ非所有者・マレーシア非駐在員 物件価格の60% 10年
MM2Hビザ所有者・マレーシア駐在員 物件価格の80% 10年
現地のマレーシア人と法的に婚姻関係を持つ場合 物件価格の90% 30年
シンガポール国籍所有者 物件価格の80% 30年

CITIBANK


アメリカに本社があり、日本にも多数の支店があるCITIBANKのマレーシアの支店でも銀行でもローンを借りることができます。

以下はCITIBANKの融資プランと条件です。

融資額 物件価格70%
返済期間 30年
年齢上限 70歳
利息 4.45%~5.05%

HSBC BANK

1865年に香港で設立され、世界71ヶ国に支店を展開している世界最大級の銀行です。マレーシア国内での外国人の融資条件は次のようになります。

融資額 物件価格の80%まで
返済期間 35年
年齢上限 70歳
利息 4.55%~4.755%

UOB

United Overseas Bank(UOB)は1935年にシンガポールで設立され、1993年にはマレーシアに支店を設立しました。

UOB Malaysiaはマレーシアに居住していない外国人に対しては、住宅ローンを提供していません。そのため、マレーシアに在住していることを前提として、以下の条件で融資を受けることができます。

融資額 物件価格の60%
返済期間 30年
年齢上限 65歳
利息 5.25%

マレーシアで不動産ローンを組むステップ

マレーシアで住宅ローンを組む際のステップは以下のようになります。

  1. 住宅ローン申請を現地の弁護士に委託する
  2. 住宅ローンの審査完了後に担保の審査が行われる(3~10日)
  3. 借主の詳細事項や金利などの確認
  4. 銀行側の弁護士と金銭消費貸借契約を結ぶ
  5. 融資が実行される(上記ステップが完了後10~12週間)

住宅ローンに申請から融資が完了するまでは3~4ヵ月程度かかります。住宅ローン申請では以下のような書類が必要となります。

  • パスポートの写し
  • 住民税課税証明書
  • 給与明細・給与の振り込みがある銀行口座の通帳の写し
  • 源泉徴収票・確定申告書の写し)
  • 資産を保有していることの証明書(通帳の写し等)
  • 納税証明書
  • マレーシア法人の在籍証明書

まとめ

これまでご紹介した住宅ローンの条件ですが、申請者の保有資格や資産状況、購入予定の住宅によって条件は異なります。また、融資条件も変化しているため、常に最新動向を把握しているプロに相談しましょう。