2017-07-25

クアラルンプールだけではない?マレーシアジョホールバルの魅力

  • 海外不動産コラム

海外不動産

海外不動産購入経験者インタビュー
セカイプロパティ編集部が、海外不動産物件購入経験者にインタビューを行いました。海外不動産投資に興味はあるが、まだ投資をご検討中の方にもわかりやすい記事になっております。

Q. マレーシアのジョホールバル不動産のメリットについておうかがいしてもよろしいでしょうか。

A. 私はマレーシアで物件を購入・売却した経験がございます。その中で私が思うにジョホールバルのメリットは主に2つございます。1つ目はエリアとしての面白さ、そしてもう1つが他のマレーシアの地域よりも買いやすいというところがあります。

1つ目のエリアに関して言いますとジョホールバルはシンガポールから橋を渡って本当にすぐのところにございます。時間で言いますとだいたい車で20分ほどの距離。車に乗って移動すると東京で都内をサッと移動するような感覚です。また皆様ご存知のようにシンガポールはいまとても物価が高いことで有名です。その反面、マレーシア、特にジョホールバルはどんなものも非常に安いのでシンガポール人がお買い物のためにマレーシアに車で買い物に来たりします。またまだまだ自然がたくさんありのんびりした雰囲気のジョホールバルが好きなシンガポール人は旅行等でマレーシアに来たりもします。

これはよく言われることですが、シンガポールは国土が狭いため、土地も限られておりジョホールバルはポストシンガポールのイメージがシンガポール人の芽生えています現在中国のディベロッパーもジョホールバルに進出をしてきており、中国人投資家がものすごい勢いで不動産を購入しているようです。中国人投資家は、香港のすぐ近くの深圳という都市がものすごく発展したケースを当てはめて考えており、ジョホールバルはシンガポールの深圳になるのではと考えています。このように立地の面で非常に面白いという方が多いです。

2つ目のメリットは他のマレーシアの地域に比べて不動産の購入がしやすいことが挙げられます。マレーシアでは数年前に外国人の最低購入制限額というものが設けられました。例えばマレーシアの首都クアラルンプールで言えば外国人が不動産を購入する際、1万リンギット(現在日本円で約2,500万円)からしか購入ができません。またセランゴールで言いますとなんと2万リンギット(5,000万円)以上でないと外国人は不動産購入ができない状況になっております。5,000万円以上の物件の購入というのは「海外不動産投資」で考えた時に感覚的にかなり投資へのハードルが高くなってしまうと思います。そんな手を出しにくい環境ができてしまった背景には、外国人投資家による不動産買い占めを防いだり、不動産バブルを起こさないように意図的にマーケットを制御しているマレーシア政府の思惑が見え隠れします。

そんな中、ジョホールのイスカンダルエリアの中では経済特区があり、外資を呼び込む動きが広がっています。具体的には不動産購入価格の1万リンギット以上という制限がこのエリアだけで取り払われております。マレーシアで1000万円台で購入できるような物件は現在のところジョホールのイスカンダルエリアのみとなっておりましてこれが最大の魅力かなと思います。


Q. ジョホールバルのイスカンダルエリアの特定地域のみ、特別に1,000万円台で不動産購入をすることができるとうかがいましたが、その理由をお伺いできればと思います。

A. 政府がジョホールバルのイスカンダルで外国人購入価格制限を設けない理由は、たくさんの外国からの投資をそこに集めたいからです。経済特区を作ってイスカンダルに集中的に投資が集まりやすい環境を作ったというわけです。日本人の不動産投資家の方もジョホールバルに行かれるとわかると思いますが、今はまだ未開拓の地域でして、クアラルンプールと比べても非常に広大な敷地の中にポツポツとプロジェクトが増えてきているような状況です。

ヌサジャヤと言われる一部の限られたエリアのみビルや政府系の機関が集まっておりそちらに関しては栄えていることがわかります。ただしそういうエリアは経済特区にはなっておらず外国人の不動産購入価格制限が適用されてしまいます。マレーシア政府は現在、ヌサジャヤ地域の周辺を開発したい思惑があります。主にシンガポールや中国など海外からの投資を集めるために経済特区という形で投資がしやすいように規制を取っ払っているのです。


Q. その他にジョホールバルやイスカンダルの魅力はございますでしょうか。

A. その他の魅力で言いますと高品質な教育と医療があるところだと思います。特にイスカンダルでは国内外から様々な教育機関と医療機関を誘致しています。

例えば教育で言いますとイギリスのキャサリン妃が卒業したマルボロカレッジという学校がオープンしています。日本人も通っている子供がいて、いま密かに「教育移住」のような形でお子様に国際的な教育を提供してバイリンガルに育てようとする親御さんも増えており、それでイスカンダル不動産購入という選択をする方もいます。子供を海外で育てたい、できるだけグローバルな人材を育てたいという親御さんにとってジョホールバルを選ぶのは、他の国と比べると非常に安価で魅力的なのでしょう。お子様をイギリス本国のマルボロカレッジに入れるのとマレーシアのジョホールバルのマルボロカレッジに入れるのとでは全く学費が異なってきます。しかし教育のクオリティは同じなのです。

イスカンダルのマルボロカレッジでは当然イギリスから来た先生が授業を行っています。そこでは本当に様々な国の子供達が一緒に集まって、全て英語で授業をしています。またなかなか日本では体験できないような授業もあります。例えば体育の授業でラグビーをしたり、日本の詰め込み型教育ではなく自由に意見を求めるような教育が行われており、大変注目を集めているのです。日本人だけではなく中国人また韓国人の方が教育移住、子供の教育を考えた時にマルボロカレッジを選ぶ方はとても多いです

医療で言いますとグレンイーグルス病院という三井物産が出資している大手の病院グループが最先端医療を提供する病院をジョホールバル内で設立しています。マレーシアとシンガポールでダブル上場している有名な病院で過去にマハティール元首相もこの系列の病院で心臓の手術をしているそうです。またマレーシア最大の病院グループであるKPJホスピタルグループは本社をジョホールバルに構えています。ジョホールバルはマレーシアの中でも特に医療が盛んな場所なのです。これは不動産投資をお考えの方にはとても重要なポイントです。住む方からするとそのエリアの医療の充実はとても大切だからです。


次回第四弾「マレーシア・ジョホールバル、不動産購入する前に押さえておきたい注意点とは」に続きます。